プロダクトデザインにおけるCGを用いた偶発造形の試み
2022年2月24日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
プロダクトデザインに3DのCD・CADシステムは表現伝達手段として定番となっています。CGやCADがデザインツールとして使われ始めたころ、ブリンの提唱による陰関数曲面の一種のレンダリング(日本での呼称は大村によるメタボール)の適用が試みられた時もありました。好奇心だけは旺盛な私も興味を持ちました。デザイン開発初期段階で外観形状が曖昧な時点でのアイデアスケッチとはまた違った活用が出来るかもしれないと思ったのです。
ここ数日、自分の論文の整理をしていました。その途中、デザインの曖昧性や非線形性に着目したデザイン案出力システムをCADへ実装する研究の論文が目に留まりました。
・萩原祐志、産業機械デザインの特性を考慮した製品デザイン支援システム、デザイン学研究、49-56、1992
製品のコンポーネント構成概略だけが決まった段階で(上にある4面図)、有機的曲面の外観形状を探索(下にある9個の図)するシステム構築を試みた論文でした。実製品への適用は出来ませんでしたが、3Dプリンタが普及した今ならば、小物製品に適用しても面白いかもしれませんね(自画自賛ですが、笑)。
メディア学部 萩原祐志
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