卒研 Smart-IM:学生の研究(4)
2022年2月18日 (金) 投稿者: メディア社会コース
皆さん、Mincraftをご存じですよね。ブロックを用いて建物を作ったり、プレイフィールド上で冒険をしたりするゲームです。今回紹介する研究は、逆転の発想で、このゲームを学習教材に活かすというものです。小学高学年の算数の中に、立体認識力を養うための学習単元があります。例えば、立方体を単位ブロックとしたいくつかのパーツを組み合わせて、ある形状の立体図形を完成するというような問題に取り組みます。この研究では、そのような課題に対する補助教材をMinecraftで設計しています。
研究テーマ名は「Minecraftを用いた立体認識醸成のための学習支援教材の研究」です。開発したゲーム教材は脱出型のもので、3つのステージ(小部屋)で構成されています。徐々に難易度が上がるステージを1つひとつクリアする必要があるのですが、その間に最大9問の問題にチャレンジする必要があります。各問題は、次のステージへと進むための鍵になっています。難易度の設定は、複数の算数の教科書を参考にして決めています。この研究に取り組んだ学生は、実は学習塾で算数を教えており、問題作りにも長けていました。
第2ステージの様子だけ、図とともに紹介しましょう。このステージに用意されている問題は、ステージの最奥にある3×2×2の直方体を観察し、赤、青、黄色の3色に色分けされた選択肢の中から各色1つずつ選択して見本と同じ直方体を完成させるというものです。創造力や洞察力がないと解くのが難しい問題です。このゲーム教材は、実際に近隣の小学校で補助教材として利用していただき、その学習効果も確認できました。
文責: メディア学部 松永
(2022.02.17)
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