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映像表現・芸術科学フォーラムでの発表~曲に合わせて映像を自動生成

2022年3月23日 (水) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

映像表現・芸術科学フォーラム2022での発表を紹介する記事の3件目は、小堀隆昌さんの「音楽からの高次特徴抽出に基づく映像生成」です。

この研究は、以前のブログ記事でも紹介した、ライブコーディングについての研究が元になっています。以前の研究では、即興で作った音楽を分析して、「明るさ」とか「リズムの秩序」といった抽象的な情報を取り出すこと、そしてそれをもとに映像を自動生成することを試みていました。今回は、この中でも映像の自動生成の部分に立ち戻り、取り出した情報に適した映像をどのように表現すれば良いかということを検討しました。

今回、卒業研究として進める中で、音響分析の部分を再現したり、映像生成の枠組みを作ったりする部分では、進捗が芳しくなくて苦労するところもあったのですが、秋になって具体的な映像化の実装が進んでからは、次から次へとアイディアが出て、みるみる研究が進んでいきました。毎週の定例ミーティングで、ある週に一つアイディアを思いつくと、次の週にはその実装を見てみることができるという感じで、とても楽しくなっていったのが印象に残っています。

研究室ではいろんなテーマの研究を行っていて、担当する学生さんの卒業で中断してしまうものも多いのですが、このように先輩から後輩に受け継がれていくテーマを、これからも大切にしたいと思っています。

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