情報文化学会九州支部会(鹿児島高専)
2022年3月31日 (木) 投稿者: メディア社会コース
同支部会は、毎年2月11日に、九州地区の各高等工業専門学校で開催されてきました。そして筆者が知る限り、毎年、鹿児島大学名誉教授の中山茂先生による量子コンピューターに関する基調講演が行われています。2018年に現地(鹿児島高専)参加した折、難解な原理を素人にもわかるように工夫された、ブルーバックスを読むような報告が今でも目に浮かびます。ちなみに当日の朝、JR鹿児島駅(鹿児島中央駅ではない)で列車や桜島を(カメラを忘れたので)PCを広げて写真に撮っていた姿を目撃されており、非常に恐縮した記憶もあります。
本年は、鹿児島県霧島市隼人町にある鹿児島高専が開催校ですが、遠隔開催になりました。例年、開催校の学生が報告する多様なアプリの紹介からは、実用的な工業技術とはかくあるべし、という発想が伺われ、大変感心します。当ゼミからは、E君が情報文化学会全国大会に引き続き、2回目の報告です。
E君「日本国内における煙草業界の現状と今後について」
http://jouhou-bunka.jp/920
さて、今年も成功裡に終了し、開催校の武田先生から、次回2023年2月11日も遠隔で実施するとの閉会挨拶がありました。しばらくして戦慄を覚えました。われわれの社会生活は、大学教育を含むすべての活動領域で、新しい制度設計を余儀なくされていると感じたからです。一昨年以来、われわれは少なからず数年のうちには元の生活に戻れると期待しながら生活してきたと思います。しかし、新型ウィルスの変異が治まり、病原性が低下するという科学的事実は未だ見出されていません。根拠のない期待に理性を見失う、あるいは都合の悪い実態を無かったことにする愚を冒してはなりません。社会生活の中ですでにその地位を占めるようになってきた遠隔活動を中核として、あるいは、現実の交流を前提とした既存の社会活動の大半を代替した、社会制度をあるいは再構築しなければならないということです。われわれの意識は、現実の諸制度は、この再構築に耐えていけるでしょうか。
(メディア学部 榊俊吾)
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