コンテンツビジネス
2022年4月20日 (水) 投稿者: メディア社会コース
コンテンツビジネスにおいて、従来は一方的な受容者としてのみ想定されていた生活者が、コンテンツ制作に、能動的に参加することが容易になったことが、デジタル時代の特長としてあげられます。こうした生活者の参加文化については、コンヴァージェンスカルチャーと呼ばれます(ジェンキンズ,2021)。しかし、このコンヴァージェンスカルチャーとコンテンツホルダの関係には緊張が生まれることもあります。特に問題視されやすいのは、女性ファンによるファンフィクションです。ファンフィクションでは原作の映画で発展させられなかった物語の独自解釈を行なっていることも多いため、こうしたファンフィクションを容認しないコンテンツホルダもいます(ジェンキンズ,2021)。
<参考文献>
ヘンリー・ジェンキンズ(著),渡部宏樹,北村紗衣,阿部康人(訳)(2021)『コンヴァージェンス・カルチャー ファンとメディアがつくる参加型文化』晶文社.
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