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卒業研究ゼミでの学びについて

2022年4月30日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

助教の戀津です。

今日は、卒業研究での学び方についてのお話です。

卒業研究は、ゼミの形をとっている研究室が多いと思います。
教員の人数に対し多くの学生が配属されるため、個別指導が難しく全員の集まった場で発表や指摘を行うスタイルになります。
すると、残念ながら一人ひとりにかけられる時間はゼミ全体の時間の中ではわずかになります。
(指摘にかかる時間がまちまちにはなりますが、おおよそ学生数分の一になってしまうでしょう・・・。)

それなら自分の話の時以外は無駄な時間かというと、そうではありません。むしろ、そここそが重要な学習の場になります。
他のメンバーが発表し、教員や仲間が内容について指摘したり議論しているのを聞くことが、ゼミでの学習の大半になります。
そこでされていた指摘は、自分の発表内容にも活かせることが多くあります。もし、他の人が言われている問題点をスルーしていると、自身の発表の時にも当然また指摘されてしまいます。
それは、教員にとっても時間の無駄なのですが、何よりも自分自身の発表の機会を損なっている、というのが大きな問題です。

他の人が指摘されているような問題点は、自分の研究にもあれば当然指摘されます。すると、その指摘に時間を割かれてしまうわけです。
他の人が言われた内容が、自分の研究にも当てはまるな、と気付き、あらかじめ対応することができたならば、貴重な発表の機会をより有用な議論に使えるというわけです。

ゼミ中の他の人の発表時間は、正直退屈かもしれません。
が、上記の通り、自分自身の発表の機会を最大限活かすためにも、しっかりと聞いて自身の研究に活かすようにしてください。

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