« 学会発表報告 (デジタルコンテンツクリエーション研究会) | トップページ | 久しぶりの対面学会(前編) »

「メディアのための物理」という本を出版しました。

2022年4月12日 (火) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

このたび、コロナ社より「メディアのための物理」という本を出しました。メディア学部の柿本先生・椿先生との共著です。椿先生が担当される、同じ名前の授業で使う教科書でもあります。

高校の授業の中で、物理は「嫌いな科目」上位の常連です。そんなふうに思われる理由としては、数式が多いとか、専門用語の意味がわからないなどの他に、何の役に立つのかがわからないというのも多いのではないかと思います。そこで本書では、メディアコンテンツを作ってみたい人を念頭に、物理がどんなことに役立つのかを示しながら解説していくようにしました。

私が担当した第4章「音響処理のための物理」では、音のコンテンツを作りたい人のために、音がどのように反響するのか、ハーモニーはどういう条件で生じるのか、マイクやスピーカーはどのような原理で動いているのかなどを説明しています。また、第6章「作品世界の中の物理」では、SF小説や映画・アニメに出てくるタイムマシンやワープ航法の原理やパラドックスについて述べています。その他の章でも、ゲームやCGなどを想定して、物理法則がどのように役立つかが書かれており、これまで無味乾燥だと思っていた物理が、実はいろんな場面で役に立つことがわかっていただけるのではないかと思います。

数式が苦手な人は斜め読みでもいいので、コンテンツ制作と物理の関係を少しでも感じ取っていただければ幸いです。

 

お知らせ」カテゴリの記事

在学生向け」カテゴリの記事

« 学会発表報告 (デジタルコンテンツクリエーション研究会) | トップページ | 久しぶりの対面学会(前編) »