情報文化学会関東支部会
2022年4月 2日 (土) 投稿者: メディア社会コース
本支部会は、例年、夏休みと春休みの時期の2回、都内で開催されてきました。昨年はいずれも開催されず、今年は2月25日に遠隔で実施することになりました。
http://jouhou-bunka.jp/
当ゼミからは、W君、E君が報告しました。W君は初の、E君は4回目の学会参加です。
W君「新型コロナと欧州5 大リーグ」
E君「日本国内における煙草業界の現状と今後について」
また、本学の藤崎先生のゼミから4件、明治大学情報コミュニケーション学部の後藤先生のゼミから3件の報告もあり、総勢19名の学部生と、東京経済大学の稲垣先生(関東支部会支部長)、関東学院大学の本田先生(当ゼミの演習講師でもあります)、内閣府の村舘先生が報告する、支部会としては大変賑やかなものとなりました。
報告テーマも多種多様で、筆者が特に興味深かったのは、村舘先生の報告と、明治の学生5名による「ゴミの分別に対する⾏動経済学的アプローチ」という実証研究でした。都内全自治体の分別ルールを詳細に調査/分類し、また住民に対する独自の意識調査から分別に対する認識/行動を分析した、今後の進展が大変楽しみな研究報告でした。
一方、村舘先生の報告テーマは「不均衡進化理論と不均衡動学」です。筆者は不均衡進化理論には詳らかではありませんが、不均衡動学は、経済学を勉強したことのある人なら誰でも知っている岩井克人先生の数ある業績の一つです。生物進化でお馴染みの自然淘汰と突然変異という機構を社会経済現象に直接適用するのはややナイーブです。今回の報告は、不均衡という社会経済現象のさまざまな過程で表出する概念で経済成長過程を再構築しようという野心的な取り組みです。現時点で両者の接合した数理モデルが提示されたわけではありませんが、経済成長過程における技術革新の問題に一石を投じる研究に発展していくのではないかと大いに期待しています。定刻を過ぎながらもあっという間の半日でした。
(メディア学部 榊俊吾)
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