フランスからの留学生達 〜 ようこそ日本へ!
2022年4月15日 (金) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の渡辺です。こんにちは。
メディア学部は、多くの海外の大学と提携しています。そんな提携校の一つにフランスの「ISART Digital」(以下「ISART」)があります。ISART はフランスのゲームの開発や制作に関する学校で、スタイルは日本だと専門学校が近いのですが、学位として「学士」が取得できるので、日本だと大学に相当する学校になります。日本だと「デジタルハリウッド大学」が近い存在かもしれません。大変優れた人材を多く輩出している名門校です。
大変光栄なことに、ISART からは東京工科大学(以下「TUT」)との提携をとても重要なものと位置づけていただいています。実際、ISART の Web ページの中でも大々的に扱って頂いております(https://www.isart.com/japan/)。数年前から、ISART からの留学生が多く来日しており、こちらで平均1年くらいの研究活動を行っています。私の研究室でも3年前より2名の留学生を受け入れ、指導の結果国際学会で研究成果を発表することができました。
しかし、そんな ISART と TUT の盛んな交流に、思わぬ障害が立ちはだかることになります。言うまでもなく「コロナ感染」のことです。2020年2月頃に感染が拡大し始めた頃から、日本は当面外国人を受け入れることに極めて慎重な姿勢を取ることになりました。個人的には、感染の拡大をおさえるための措置として適切なものであったとは考えていますが、日本への留学を希望する学生達にとっては、とても残念な状況でありました。
この2年間、TUT で私が指導を担当することになった学生達と、たびたびメールで連絡をとりあっていました。日本での感染がおさまってくる度に大きな期待をよせて連絡をくれたものの、またすぐに感染者が増大して来日の見込みがなくなるという日々を、何度も繰り返していました。そのたびに、彼らが失望するのをなんとも申し訳なく感じざるを得ませんでした。個人的に驚いたのは、いつ来日できるのかについて何の見込みも持てない状況であるにも関わらず、留学希望学生達は誰も辞退しなかったということです。彼らにとって、日本で研究することはそれほど重要なことなんだなと実感させられました。
そんな「留学待ち」の学生がいる一方で、フランスではさらに新たな留学希望者が追加されていくわけで、今年3月の時点で私が指導を担当する希望学生は4名にまで増えてしまいました。そんなおり、2月になって日本政府がようやく重い腰を上げ、留学生達を段階的に受け入れる方針を打ち出しました。ISART の担当の先生は大変熱心にこの提携に取り組んで頂いており、TUT の事務局の担当者をせっついて迅速に全員を日本に送り出す手続きを進めて頂きました。(ISART の U 先生と TUT 事務局の H さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。)
というわけで、4名が無事に私の研究室にやってきました。再び色々な国の人達と活動ができるようになってきたこと、本当に喜ばしく思っています。これから彼らと研究の議論をしたり、一緒に食事に行ったりするのがとても楽しみです。Welcome to Japan!!
左からモビアン・ヴァランタン君、ルフェ・マキシム君、私(渡辺)、
ソイスヴァン・ジュリアン君、ギヨーム・ジュスト君
メディア学部教授 渡辺大地
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