使いにくいインターフェース
2022年6月17日 (金) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
1年前期の必修科目「メディア学入門」では、4人の教員が数回ずつを受け持ち、メディア学部で学ぶ様々な分野の基本的なことを紹介していきます。この講義については、以前にもこのブログで紹介しました。
今年も既に第8回までの講義が終わりましたが、私が担当した先日の回では、インターフェースについて話しました。CUIとGUIの違いとか、良いインターフェースが満たすべき条件などについて説明したのですが、具体例があった方がわかりやすいだろうということで、悪いインターフェースの例をいくつか紹介しました。
そこで紹介したものの一つが、私自身の研究室の照明のスイッチです。下の写真のように、右側に白いスイッチが3つ並んでいて、その左側に黒いロータリースイッチがあります。これを見ると、ほとんどの人は、右側が照明のスイッチで、左側は換気扇とか構内放送とかそんなもののスイッチだろうと思ってしまいます。でも、実際にはこれら4つは全て照明のスイッチで、右の図のように、廊下側の3つのエリアが白いスイッチ、窓際のエリアがロータリースイッチに対応しています。ちょっと想像がつかないですよね。毎年4月に新しい4年生が研究室に来はじめますが、しばらくは窓側エリアの照明を付けずに作業をしてたりします。
こういうインターフェースは、「一貫性」が無いので使いにくいとされます。同じ機能を異なる種類のボタンやスイッチに割り当てると、ユーザーが一見しただけで機能を推測できなくなってしまうという問題があります。私の研究室は、たぶん何らかの歴史的経緯でこうなってしまったのだと思いますが、これからインターフェースを設計する皆さんには、一貫性のことをよく考えて作って欲しいと思います。
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