プロジェクト演習(国際交流の試み)
2022年7月 5日 (火) 投稿者: メディア技術コース
Hello, Bon jour!, 今回は、海外の学生と(英語で)協力してなにかするというプロジェクト演習について紹介いたします。といっても、これまでにも何回かブログに書いてきました(記事の最後にこれまでの記事へのリンクがあります)。いままでは、コロナによる渡航制限により、海外大学の人たちとはオンライン(Zoom、SNS)で会話することにしておりました。今期も交流掲示板を用意して文通?相手をみつけてSNSでやりとりする、ということを行っておりましたが、幸運なことにフランス(ISART DIGITAL)から研究生として6,7名やってきており、彼らに声をかけたところ参加してくれることになりました。彼らはフランス語は当然ですが英語もできます。また日本のコンテンツ好きということで、日本語もかなりできるのです(びっくり!)。ということで、今期途中から海外の人達と直接会話するということができるようになりました。本来の目的とは異なるアクティビティに快く参加してくれた研究生達に感謝いたします。
さて、実際に対面して簡単な自己紹介の後、はじめは私が間に入っていろいろと話しかけていましたが、そうすると私とフランス人学生がほとんど会話しているみたいになってしまいがちです。そこで翌週からは学生同志で小グループに分かれて好きにお話ししてね、ということにしてみました。フランスの学生たちは日本語の練習をしたいという希望があるので、会話は英語と日本語のちゃんぽんでやってくださいということにいたしました。
実際蓋を開けてみると、それなりに活発に話をはじめたように思えました(画像参照)。それなりに話は盛り上がっているようにも聞こえました(私は外からちょっと様子を伺っていたくらいですが…)。ただ、やはりグループとなると、活発に話す人と、なかなか話せない人が存在するようです。これには性格だけではなく外国語で話すという要素もあるのだと思いますが、こういう機会で観察していると、外国語で会話できるようになるには語学力以上に「話す」という意識を強く持てるということがより重要なように思えます。そのためには会話のトピックスを自分から率先してだしたり、YES、NOだけでない返答で会話を盛り上げるようなことも必要です。これらは英会話に限った話ではなく、日本語での会話でも同じことですよね?会話ができないのは英語のせいだという気持ちになってしまいがちですが、実は気持ちの部分が大きいのではないでしょうか…。是非頑張ってこうした得難い機会を活用して欲しいと願っています。
単なる会話を続けているだけでもいいといえばいいのですが、せっかくですから何か成果として残るものができるといいなと考えて学生たちに提案してみました。フランスの研究生達にとっても、個人個人のプロジェクトを行っているだけでは外国の大学に留学している醍醐味?が薄いのではないかと勝手に思い込み、現地の学生と何かを作り上げる結果を残すのはいいんじゃない?…とそそのかし?てみました。無事、皆の賛同が得られたので(本当か?)現在では、それについてのディスカッションをしている状況です。面白い成果ができることを期待しています。成果は後期になるかな?
これまでのこのクラスの試みについては、以下のページにありますので併せて御覧ください。
プロジェクト演習(英語で取り組むワークショップ #1, 2, 3)
http://blog.media.teu.ac.jp/2021/05/post-d447b4.html
http://blog.media.teu.ac.jp/2021/05/post-db3f60.html
http://blog.media.teu.ac.jp/2021/05/post-b60fb1.html
海外大学とのオンラインによる交流クラス(英語で取り組むワークショップ #4)
http://blog.media.teu.ac.jp/2021/06/post-d4efd7.html
海外大学との交流クラス最終発表会(英語で取り組むワークショップ #5)
http://blog.media.teu.ac.jp/2021/08/post-ded90c.html
太田高志
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