« 2022年8月7日/東京工科大学メディア学部オープンキャンパス開催報告(その③) | トップページ | サウンド×ヒューマン研究室・卒業研究中間発表会 »

専門演習「作曲演習」の紹介【第8弾】:作品発表会開催!

2022年8月14日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

 メディア学部の伊藤(謙)です。

「作曲演習」が2年ぶりに対面開講となったことをこちらの記事でお知らせしました。

中間の作品発表会は無事に終了し、その後、5回の個別指導を経て、最終授業(7月21日)で期末の作品発表が行われました。下の写真はそのときの模様です。
2022a_composition


この演習では、作曲にあたっていくつか条件があります。その中でも特に重要な条件は次の2点です。

指定された音列からフレーズを作り、作品の中で展開(反復・変化)させること。
・演奏時間は1分半〜3分とすること。


「指定された音列」はメロディの素材となるもので、今回は「ミーソーファーラ」がお題でした。(※音列の音の組み合わせは学期ごとに変わります)

Photo_20220814195901


設定された条件を満たしていれば、曲のスタイルや使用する音色は全く自由です。今回は16名の履修生が「ミーソーファーラ」をうまく「料理」してくれて、どれも個性的な作品に仕上がりました。

16名それぞれの作品で「ミーソーファーラ」が使われている部分(一人あたり10秒前後)をピックアップしましたのでお聴きください。




いかがでしょうか? 同じ「ミーソーファーラ」を使っても、こんなにもいろいろな音楽を生み出すことができます。私自身、指導しながら思いもよらないフレーズやハーモニーを耳にして、とても刺激になります。

このように「作曲演習」では、「小さな素材を展開させること」に重点を置きつつ、「時間経過にふさわしい展開であること」を意識した作曲指導をおこなっています。これは1年次科目「音楽入門」(楽典)での「『名前に含まれる音名』をもとにした作曲」や、2年次科目「音楽創作論」(楽曲構成法)での「モティーフ(動機)に展開による作曲」と繋がりを持ちます。

ただ、これらの授業で前提となる知識を得ていても、実際に自身が曲を作るとなると、なかなかうまくいかず苦労するようです。そうした試行錯誤が「ものづくり」には大切ですし、その経験は学生諸君がそれぞれの専門分野での研究や制作に取り組むときにも必ず役立つはずです。

後期はどのような作品に巡り会えるか、とても楽しみです。

(参考:過去の関連ブログ記事)
【作曲演習】
[2020.06.04] 「作曲演習」の遠隔開講での取り組み
[2020.08.26] 「作曲演習」の遠隔開講での取り組み(その後)
【音楽入門】
[2022.06.27]  授業紹介:「音楽入門」での作曲(今年のお題の紹介)
[2022.08.10]  授業紹介:「音楽入門」での作曲(「お題」がこうなりました)
【音楽創作論】
[2022.01.12] 「音楽創作論」での作曲 〜今回は難易度高し〜
[2022.01.15] 「音楽創作論」での作曲 〜お披露目に間に合いました〜
[2022.02.21] 「音楽創作論」での作曲 〜最終版ついに公開!〜


(メディア学部 伊藤謙一郎)

コンテンツ」カテゴリの記事

授業紹介」カテゴリの記事

高校生向け」カテゴリの記事

« 2022年8月7日/東京工科大学メディア学部オープンキャンパス開催報告(その③) | トップページ | サウンド×ヒューマン研究室・卒業研究中間発表会 »