お絵描きAI
2022年8月13日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
お絵描きAI「Midjourney」は、数か月前までは研究者のような専門家の間でしか使われなかった対話型AIによる画像生成体験を、Discordアカウントと紐付けたことで一気に一般に普及させました。
AIは単語、文章(promptと呼ばれる)を頼りに画像を生成します。
ネットではpromptを「呪文」と称して、自分の意図するイメージをいかにAIに書いてもらうかの「呪文」のノウハウが盛んに議論されたりしています。まさに、AIと「あそべる」レベルに一般化させたと言えるでしょう。
成功例と称される生成されたイメージの美しさは目を見張るものがあります。新作ゲームのコンセプトアートだと言われれば、ああそうなのか、と思わせられるほどのクオリティだと感じます。
数年前にAIが生成したというたくさんの犬の鼻先や突起物が交じり合ったような抽象的なイメージ画像を見て失笑していたことを思うと、昨年末に試されたDiffusionCLIPと呼ばれる手法によってここまで劇的に進化してしまうことにただ驚愕の一言です。
あらゆる分野のデザイナーにとってこのイメージ生成パワーを生かさない手はないと思います。
使い方としては多くのイメージをAIによって生成してもらい、そのイメージを自分のイメージと照らし合わせ、商用のマテリアルに昇華させることが考えられます。物理的に多くの資料を集めて参照し、イメージを具現化する作業にAIの力を利用する時代が来たのです。また同時にこれまでは存在しなかったAIを手なずける「呪文」を使う能力も新しい専門スキルとして必要とされるのかもしれません。
文責:安原
イメージは自作のキャラクターゲームの名称を「Midjourney」に入れて生成したものです