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子供プログラミング講座(2)

2022年8月19日 (金) 投稿者: メディア技術コース

一昨日に続いて、もう一つの講座の話をしたいと思います。

8月6日(土)の「子どもプログラミング体験~電子ブロックMESHを使ってツールやゲームを作ろう」は八王子市南大沢の市生涯学習センター南大沢分館で実施されました。この講座では、小学校4年生~6年生を対象にソニーのMESHというブロック型のデバイスを使って受講者それぞれが考える「あったらいいなこんなもの」の実現を目指します。今年は午前と午後の2回の講座を実施し、私も午前の講座の講師を務めました。午後にはメディア学部でプロジェクト演習「IoTプロトタイピング」の演習講師をお願いしている瀬高先生が講師をされました。

MESHは「明るさ」、「人感」、「傾き」などのセンサーのブロックや「ボタン」、「LED」などのブロックがあり、それらをiPadの(現在はほかのOS上でも動きます)アプリでビジュアルプログラミングできます。iPadのカメラやスピーカーなどもブロックと同様の部品として使えるようになっています。「ボタンを押すとLEDが光り、スピーカーから指定の効果音が出る」、「人が通ったらiPadのカメラで写真を撮る」などの「Aが発生したらBを実行する」スタイルのプログラミングをアプリ上でブロックのシンボルを線でつなぐ(指で操作)だけで行えます。

とてもシンプルなので小学生でもすぐにMESHの使い方を理解できます。講座では簡単な使い方を練習した後、それぞれが何を作るかを考えます。受講者3人に1人程度のスタッフ(MESH経験のある本学学生)を配置して、アドバイスしながら一緒に考えます。紙皿や紙コップ、スポンジ、割りばし、空き箱、プラスチックハンガー、モールやフェルト生地、色画用紙などを材料として用意し、はさみ、のり、テープ、マーカーなどで工作できるようにしてあるので、それらも見ながらアイディアを練ります。

メインはその後のプログラミング+工作タイムです。材料を工作して形を作り、中にMESHブロックを貼り付けたり、外に付けたりと工夫を凝らします。「箱を開けると中に入れてある「明るさ」ブロックが反応して音が出る」などはすぐにできるので、そのような仕組みを応用したり、振動を検知してゲームを作ったり、スピーカーから出る音のプログラミングに凝ってみたり、さまざまです。スタッフがそれぞれのやりたいことをうまくガイドしたり、手伝ったりしながら、作業を進めます。

最後に、自分が作ったものを大きな画用紙に絵で描いてもらい、それを使って一人一人プレゼンテーションをするとともに、実際にデモンストレーションをします。2時間半の講座ですが、あっという間に時間が過ぎ、いつも時間が不足気味になります。子供たちの集中力はすごいですね。学生スタッフも対応が上手でうまく導いてくれました。

(メディア学部 寺澤卓也)

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