後期授業が始まりました(遅)
2022年10月13日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
みなさん,こんにちは.メディア学部助教の兼松です.
2022年度も後期が始まってから,そろそろ全ての授業で3回目が終わろうとしている時期です.
2年次後期科目として,金曜日の5限に実施しているメディア特別講義Ⅰでは毎回業界の第一線で活躍していらっしゃる方々をゲストにお迎えし,今業界で課題になっていることや,最新の研究開発など,まさに業界の”今”をご講演いただいています.
また,授業後半では毎回ゲストの方々への質問コーナーとして,受講生から質問を募ってゲストの方にお答えいただいています.そこではメディア学部教員が司会進行ということで,MCのようなことをしています.去年までも会場でのお手伝いなどでは私もこの授業に参加していますが,先週は初めて私も進行役として壇上に上がりました.
思いのほか緊張しますね!助教になって5年目ですし,その前も非常勤などの期間があるので,1人で話す授業は慣れてます.が,考えてみればホールの壇上で誰かと話すということは初めてだったかもしれません.
先日も紅華祭がありましたが,いつもイベントなんかで学生が上手くMCを回しているのを見て感心していますが,あらためて難しいものだと実感しました.
さて,私が担当しているプロジェクト演習シナリオアナリシスも今週で3週目となります.
今期は例年と比べると人数は少なめですが,これまで精力的に執筆活動などを続けてきている猛者が継続履修している印象です.
去年あたりから私のプロ演で変わってきたこととして,オリジナル作品の制作ではなく,既存作品の調査・分析を主体にしたいという学生が増えてきました.
もともとシナリオアナリシスという名前の通り,既存作品の特徴や構造を調査・分析し,それを制作に活かす,ということがテーマです.ですが,やはり学生の需要としては「書いてみたい・書けるようになりたい」という気持ちが強く,書き上げるためにはそれ相応の時間が必要になるので,どうしても例年「制作・執筆」のほうに時間配分が偏りがちです.もちろん,授業自体を調査・分析に特化した演習にしてしまうこともできなくは無いのですが,シナリオを書いたことがない・書き方がわからない学生が演習として分析を行っても,今自分が分析した結果が何の役に立つのか,どんな意義があるのか実感しづらい,というジレンマもあります.
私が初めてシナリオ関連の分析に関わったのは学部生だったころですが,やはりその時の私も「何のためになるのか」は理解できてなかったように思います.だからこそ,大学院生になってからシナリオの授業を受けた時に,「こう整理していけば自分が妄想していたことが物語として整理できるんだ!」と強く感動しましたし,このことを今でも強く覚えています.この,大学院のシナリオの授業がまさに,私が学部生の時に参加した分析プロジェクトの成果を使っている授業でした.
ですので,新規の受講生が作品制作にチャレンジする横で,継続履修している先輩が分析を主体にしてディスカッションに参加してくれるのは私としても大変ありがたいと思っています.
(文責:兼松祥央)
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