付箋にメモして覚えておく
2022年11月 7日 (月) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
しばらく前に書いた「プログラミング入門」の変数の話の続きです。
授業で変数の説明をするとき、私はよく付箋を例に挙げます。(ポストイットと言った方がわかりやすいかもしれませんが、ポストイットは登録商標なので、以下では付箋と呼びます)
プログラム上で何かを覚えておくとき、1つの変数で覚えられることはそんなに多くありません。付箋一枚に、数値とか文字とかを一つだけ書いておくようなイメージです。書くのはもっぱら鉛筆で、後から消しゴムで消して書き換えることもできると思ってください。付箋にはいろんなタイプがあるように、変数にもいくつかのタイプがあって、何を覚えておきたいのかによって使い分けます。
では、もっと沢山のことを覚えておきたいときはどうしたら良いでしょうか。例えば、何千文字もある文章とか、何百個もある数値データとか、さらには文字とか数値とか関数とかをまとめてパックしてしまったものとかを覚えておきたい場合です。そういうものはとても付箋には書ききれないので、コンピューターの中を探して、沢山のことを書いておいても大丈夫な用紙を見つける必要があります。でも、そんな場合にも、付箋には重要な役割があります。それは、どの用紙に書いたのかをメモしておくという役割です。使ってないノートを見つけて数千文字の文章を書いておいたとしても、いざそれを使いたいときに、「どこに書いたんだっけ?」となってしまっては困りますね。そこで、付箋には「本棚の3段目のノート」のように書き、他の付箋と一緒に保存しておけば良いというわけです。
この「書いた場所をメモしておく」という考え方は、プログラミングの世界では「ポインタ」と呼ばれ、プログラミングの勉強に挫折しがちなポイントの一つとして知られています。付箋を使ったこんな例え話が、少しでも皆さんの理解の助けになれば幸いです。
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