« 念願のVocagraphyワークショップは、やはりハイブリッド配信でした | トップページ | 「STI for SDGs」アワード優秀賞受賞に至るまで »

動画教材で変わる難聴児療育の未来

2022年12月30日 (金) 投稿者: メディア社会コース

ことばを楽しく覚えるアプリ「Vocagraphy」を開発することを決めた時から、動画を扱えるようにしたいという願望がありました。なぜなら、難聴児である娘に動詞を教えるのに苦労をしたからです。

そして、ついに2022年10月末に「Vocagraphy+」をリリースし、GIF動画を取り込めるようになりました。テキスト画像生成という機能も追加し、文章題に対応できるようになりました。これまでは、パワーポイントで文章題を作り、それを画像で書き出して、アプリに取り込んでいました。この作業がめんどくさいと思い今回の機能追加をしました。

65001

難聴児の家庭学習では、どうしても紙と鉛筆で勉強することが多く、しかも不得意な勉強になるとなかなか前に進まないことがあります。同じことを繰り返していても、子どももストレスが溜まりますし、それを見ている保護者の負担も大きくなります。それよりも、スマホアプリで楽しく学べる方が良いですね。

Vocagraphy

このアプリは難聴児だけでなく、発達障害児をもつ保護者の方や、大人の方でも失語症のリハビリに使って頂いています。また障害がなくとも、語学を学習したり、なかなか覚えられない勉強をするのにも使えます。ぜひ、自分なりの使い方を見つけてください。

 


メディア学部 吉岡 英樹

001_20220613213101
略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。


 

研究紹介」カテゴリの記事

« 念願のVocagraphyワークショップは、やはりハイブリッド配信でした | トップページ | 「STI for SDGs」アワード優秀賞受賞に至るまで »