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【3D(立体映画)の歴史と挑戦④】第1次3D(立体)映画衰退の理由とは(メディア学部 藤崎実)

2022年12月 8日 (木) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部の藤崎実です。

アメリカでは、1950年代に3D(立体映画)のブームが到来します。
そして、しばらく多くの3D映画が作られますが、ある時、ぱったりと製作されなくなります。

その理由は大きく2つありました。

1つ目の理由は映画の大スクリーン化です。
シネラマに代表されるスクリーンの巨大化に伴って、映画撮影の方法も大がかりになっていきました。
その結果、撮影に手間のかかる3D(立体映画)が撮影されなくなっていったのです。

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もう1つの理由は、3D(立体)のマンネリ化です。
D(立体)映画は、立体的な映像を楽しめる映画ですが、では、どのようなシーンを立体で描けば、3D(立体)が際立つでしょうか。
例えば、それは画面の奥にいる人物が、画面に向かってボールを投げるようなシーンでしょう。

従って、3D(立体映画)は、3Dを強調した演出が非常に多いのです。
それが映画の内容に関係すればまだしも、全く関係ない3D演出が目立つ映画の何と多いことか・・・・

そうした映画が飽きられてくるのは自明です。
いつしか3D(立体映画)は、マンネリで飽きられて、衰退してしまったのでした。
技術や仕掛けは、内容が伴っていないと、衰退してしまうという、良い事例だと思います。(メディア学部 藤崎実)

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