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競技用自転車の体験をVRで拡張する研究(WISS2022発表報告)

2023年1月 2日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

本日は,大学院生の渡邊拓斗さんの研究を紹介します.そのテーマは私の趣味でもある競技用自転車(ロードバイク)にかかわる研究です.

渡邊さんも趣味がロードバイクということもあり,協議自転車のトレーニングに使う装置を用いて,より高度なVRのロードバイクトレーナーを開発しようということで,学部のころから研究を進めてきました.

自転車のトレーナーコンテンツとしてはZWIFTというサービスがあり,オンライン上でつながっている仲間たちと競争するようなソーシャルサービスが展開されています.世界最高峰の自転車レースであるツール・ド・フランスのバーチャル開催などもされており,コロナ禍で注目を集めています.

そんな,トレーニングにさらなる臨場感を与えるためにヘッドマウンテッドディスプレイ(HMD)を使ってVR対応しようというアイデアは思いつくと思うのですが,レース中の体重移動や自転車の傾きなどは表現ができません.

そこで,そのような実際の自転車レースやスポーツ走行を体験できるように,自転車が傾いてコーナリングしている感覚を与えられるように,工夫した装置を作り,VRコンテンツと合わせて,ロードバイクの走行臨場感を高めようとする研究を進めました.

2022wiss03_20230110003401

ハンドルをロードバイクから分離させて,左右に傾くように工作しました.これによりプレイヤーの体も傾き,HMDの映像と相まってまるでコーナリングしているように知覚するという仕組みです.また,ブレーキ操作もセンサーにより圧力を検出し,サイクルトレーナに負荷を加えることで速度の変化にも対応させました.

WISS2022では,短い時間の中多くの人にお越しいただき体験してもらいました.皆さん,真剣に汗だくになるほど体験いただき,本物の自転車みたいとお褒めの言葉をいただきました.

2022wiss02

今後のさらなる発展が楽しみです.

文責:三上

 

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