【手話でご挨拶】明けましておめでとうございます
2023年1月 1日 (日) 投稿者: メディア社会コース
新年明けましておめでとうございます。
今年もメディア学部ブログをよろしくお願いいたします。
昨年は、聴覚障害がテーマのテレビドラマ「silent」が注目されました。生まれつきのろう者だけでなく、中途失聴の登場人物も登場し、聴覚障害にもさまざまなタイプがあることが広く知られたと思います。耳が聞こえないと手話を使うと思っていらっしゃる方はまだ多いのではないでしょうか。実は、聴覚障害者の中でも手話を使う方は少ないのです。近年では、補聴器や人工内耳を装用して音声でのやりとりをする方も多くなっています。
私の娘も聴覚障害者で人工内耳を両耳に装用しており、手話はほとんど使っていません。しかし、お風呂に入る時や寝る時などは人工内耳を外すので、音が全く聞こえなくなります。そんな時は、私が手話を使わなければならないのです。つまり、手話というのは聞こえない人が使うだけでなく、その周りの人も使う必要があるのです。
コロナ禍にテレビで首相が会見する際に手話がつくようになりましたので、手話を見る機会が以前より増えました。また、東京オリンピック・パラリンピックでも手話を見ることがありました。昨年、アメリカの第94回アカデミー賞では、コーダ(ろう者を親に持つ子ども)を描いた映画「Coda コーダ あいのうた」が作品賞、脚色賞、助演男優賞の3部門で受賞したことにより、世界的にも聴覚障害が注目されています。
では、受験勉強を頑張っている高校生の皆さんに向けて、手話で新年のご挨拶をいたしたいと思います。
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訳)
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
高校生の皆さん。
大学受験に向けた勉強は大変だと思いますが
頑張ってください。
応援しています。
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メディア学部 吉岡 英樹
略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。
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