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では十干は

2023年2月10日 (金) 投稿者: メディア社会コース

えとの話を続けます。

えとは漢字では干支と書きますが、これは、十干十二支(じっかんじゅうにし)の略です。また、干支は幹枝、すなわち幹と枝の略とされています。

えとという言葉は、もとは、十干のことで、きのえ(木の兄、甲)、きのと(木の弟、乙)といった具合に、「え」と「と」からなるので、こう呼ばれたのです。

十干は、十二支と同じように、10までの数を巡回的にかぞえるのに用いられてきました。10という数は、手の指の数10本がもとです。
10になると1桁上がる、十進法と根本は同じです。

メディア学部の分野でも基本となっている、デジタルは、指の意味です。
やはり、手の指でかぞえることがもとになっています。
でも、いまはデジタルと聞いて、指は思いおこさないですね。

上でも述べた、十干十二支は、十干と十二支を合わせて、甲子(きのえね)から順番にペアを作っていったものです。60番目の癸亥(みずのとい)で終わり、また甲子に戻ります。
120通りではなく、60通りしありません。
なぜかというと、10と12の最小公倍数が60だからなのですが、それがわからない時代には、存在しない組合せがあるというのは不思議に思われたに違いありません。

(メディア学部 小林克正)

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