第13回シナリオ執筆に役立つ小理論
2023年2月19日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
みなさん、こんにちは。メディア学部実験助手の菅野です。
今回も「シナリオ執筆に役立つ理論」と題し、知っておくとシナリオの内容が良くなる知識やポイントを簡潔に紹介していこうと思います。
今回は「登場人物設定」の6回目になります。今回で登場人物設定は一区切りとします。
「能力設定」です。
能力設定は、登場人物設定を書いてきてほしい発注すると、まっさきに書かれてしかもボリューム多めで提出される印象のある設定です。
できること、得意なことを書いてくる人が多いですが、逆に出来ないことや苦手なことも書くことが重要です。
身体能力、頭脳、特殊能力、能力の長所、能力の短所、弱点、などが該当します。
スポーツが得意とか、学校の学力テストの点数が高いとか、その程度の現実的に想像できるような能力設定だけであれば、それほど困らないのですが、ファンタジー作品をはじめとした非現実世界、架空の世界を舞台にした作品を制作しようとしている人は、だいたいの場合、その世界観にあわせて、その「能力設定」情報が膨大になりやすいです。
ある意味では「能力設定をいかに用いて活躍するのか」が作品の最大特徴となっていたりするので、どうしても力が入ってしまう箇所ではあると思います。
しかし、他の設定項目同様、いかにその特徴をわかりやすく示して、理解と共感を得られるか、が大事なことには変わりないので、凝りすぎた設定、難解過ぎるギミック、前提知識がないと理解できないような設定にはしないほうが良いでしょう。
魅力的な「登場人物設定」は、作品の評価を大きく左右するので、しっかり練り込みたいですね。
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