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専門演習「CGアニメーション」2022年度後期作品の紹介

2023年3月10日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

皆さんこんにちは。メディア学部 特任講師の川島です。
今回は、私の担当する専門演習「CGアニメーション」の取り組みについて紹介します。
この授業では、アニメーションのキー技術であるモーションキャプチャ技術を学び、それをフル活用した作品制作を行います。東京工科大学はプロレベルの大規模なモーションキャプチャスタジオを運用している数少ない大学の1つで、この授業ではその施設を活用し、実際にここで制作してきた劇場映画やゲームコンテンツの制作ノウハウを学ぶことができます。
ここしばらくはコロナ禍で対面授業が思うようにできず、モーションキャプチャスタジオを使えなかったり、授業をオンラインで行っていたりしましたが、現在はキャンパスでの対面授業とグループワークに戻り、履修生も力作を仕上げてくれました!
この授業ではCGモデルの美術的な完成度の追求には時間をかけず、プロのセオリーを学んだうえでアニメーションにひたすらこだわります。そのため、ぱっと見のヴィジュアルは少し荒削りに見えるかもしれませんが、キャラクタの動きや、ストーリーを伝える工夫が凝らされています。そういった点に注目してみてください。
では、作品をどうぞ!

■ テニスの極意 / 抜刀斎
テニスと剣術を掛け合わせた異種混合スポーツを描いた作品。動きのスタイリッシュさとありえない組み合わせが描くシュールさを作品に込めた。
<あらすじ>
とあるテニスの大会の大一番、戦況は両者拮抗している中で主人公は剣術の経験を活かしたスマッシュを放ち有利に立つ。しかし、後がなくなった敵もピンチを切り抜けるために剛剣術のごとく一撃を披露する。何と敵も剣術の使い手だったのである。主人公はそのスマッシュを見事、居合切りで返しゲームを制した。と思った瞬間、ボールが真っ二つに割れていることに気が付く。ボールは居合抜刀で切れてしまったのだ。結果、主人公は反則負け。彼は泣き崩れ悔しがり、敵は彼の周りをスキップで煽り散らかすのであった。
サーブやレシーブのテニスっぽいスマートな動きはもちろん、居合などの動きもかなりこだわって制作した。それらのカッコよさによってオチのコメディ要素が際立つように全体的にメリハリをつけてより大きなギャップが生まれるよう工夫した。


■ TinyTile / パニーナ
この物語の主人公は魔法使い見習の少年です。少年は作業の休憩にドーナツを食べようとしますが、誤って危険な薬を倒し、その作用で体が小さくなってしまいます。しかし少年は腹ペコだったので、なんとかしてドーナツにたどり着こうと小さい体で奮闘します。私たちはこの作品でとにかくかわいい動きを追及しました。かわいらしいモーションや、小さくなった世界での冒険のわくわく感を体験していただければ幸いです。

■ Miserable Battle / 船のない七福神
2人の少年が公園でトラブルになり、ダンスバトルを繰り広げます。二人の言い合いのシーンや最後のシーンではくすっと笑えるようなコメディシーンになっており、ダンスシーンでは格好よくダンスを繰り広げています。ギャップがたまらない作品です。

■ BLACKOUT / SCI-FI
敵の武器情報をハッキングした主人公と、主人公からの情報流出を阻止しようとする敵が繰り広げるSFバトルアクションです。SFという世界感を、モーションキャプチャーを用いた迫力のあるキャラクターアニメーション、激しいカメラワーク、SFの雰囲気をより感じるように細部までにこだわった背景やエフェクトにより、現実では味わえない世界感と臨場感のあるバトルシーンを届ける作品です。
文責:東京工科大学 メディア学部 川島基展

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