2022年度後期学会報告/松江福岡出張記
2023年4月12日 (水) 投稿者: メディア社会コース
今年度の学会は、昨年までの遠隔中心から現地+遠隔のハイブリッドが中心になってきました。当ゼミでは年間を通しては延べ10名、後期には2学会、4人が学会報告を行いました。例年、研究が実を結ぶようになる後期に参加が増えてくるのですが、今年はやや寂しい結果になりました。中でも情報文化学会と情報コミュニケーション学会の二つの全国大会の参加を見送ったことは大変残念でした。
本日は、後期に4名の参加した、社会情報学会中国支部会とビジネス科学学会九州支部会について紹介しましょう。それぞれ、参加学生と報告テーマは以下の通りです。いずれも現地で参加しました。なかでも、B君とH君は、前期中に開催された、それぞれ、ビジネス科学学会全国大会、地域政策学会全国大会に続く2回目の報告でした。
社会情報学会中国支部会 12月17日 島根大学松江キャンパス
B君 バーチャルユーチューバーに関する研究
H君 近年のバイク業界と今後
ビジネス科学学会九州支部会 12月18日 中村学園大学流通科学部
S君 Mリーグが与える麻雀業界への影響と今後の展望
Y君 バーチャルYouTuber「にじさんじ」「ホロライブ」の現状と展望
4人いずれも報告、質疑ともに落ち着いて良い出来で、会場の先生方からも大いに評価されました。さて、今回は、両学会に参加した際の出張記について紹介しましょう。
今回は12月17、18日の連日の開催でした。従来、両会場には主に航空機を利用してきましたが、今回は松江から福岡に直接向かうために出発から帰宅まで陸路で移動しました。出雲空港から福岡空港にも就航しているのですが、冬の山陰地方は天候が悪く、欠航の可能性を勘案した上での選択です。それでも常識的には、羽田→出雲の空路、松江→博多の陸路(ないし出雲→福岡の空路)、福岡→羽田の空路を利用するルートでしょうが、今回乗車した全路線とも完璧な定刻運行であったことを付言しておきます。
そこで、十分な余裕を持って、前日松江入りしました。まず新幹線で岡山に向かい、伯備線に乗り換えました。岡山駅に入線する特急やくもを見た時、昭和生まれの筆者は全く違和感がなかったのですが、この日の381系振り子式車両は旧国鉄塗装だったのです。沿線で撮影している人たちを頻繁に見てようやく気がついた次第です。ちなみに振り子式列車には、以前にもJR北海道のキハ281、283系などにも乗車しましたが、高速の曲線通過は迫力があります(ただし座席を離れるときは足元に注意)。備中高梁を経由し、中国山地を越え、伯耆大山を(曇天のため微かに山頂付近を)拝み、米子を過ぎると中海が見え、安来を経て、晴れ間の覗く松江に到着しました。上空(低空)から眺める大山、中海、宍道湖も結構ですが、列車の旅では、それぞれの地方独特の街並みや自然をじっくりと堪能できます。
終点出雲市駅に向かうやくも9号。松江駅にて12月16日筆者撮影
翌17日、島根大学でB君、H君の報告を終え、島根大のN先生や参加された諸先生方にお詫びしながら中座しました。夕刻にJR通常塗装のやくもに乗車して雪の舞う中国山地を横断して岡山に向かい、岡山からは九州新幹線さくらで漆黒の闇の中を博多に向かいました。博多直通の山陽新幹線には、JR東海のぞみと、JR九州運行のみずほ、さくらの三種類があります。当日最も接続の早いのぞみにはあえて乗車せずにその後のさくらを利用したのには訳があります。さくらは、いわゆるのぞみタイプではないので特急料金が少し安くなり、しかも博多までの所要時間はのぞみ、みずほに比べて10分と違いません。しかし、それだけではありません。九州新幹線は普通車指定席でも、2列×2のグリーン車並みの座席なのです(自由席は2列3列です)。
さて博多駅を出ると22時になろうとする時刻なのに大群衆でごった返していました。よく見ると年代、持ち物に共通した特徴が認められます。季節はクリスマスを一週間後に控え、福岡 PayPayドームでクリスマスコンサートが行われていたのです。実は、地方都市開催の学会では、アイドル系コンサートと重なると宿泊先が確保できず、実際日程を延期したという話も耳にします。ほぼ同時刻に東京から空路福岡入りした明治大学のU先生と合流し、遅い夕食をとりながらクリスマスイベントと縁遠くなった感覚を再認識したのでした。
翌18日もコンサートは続いて博多駅周辺は大混乱で、学会の開催前後に帰りの特急券(往復乗車券は入手済み)を購入しようと試みましたが、みどりの窓口、自動券売機共に長蛇の列が層をなして中に入ることすらできません。会場の中村学園大に向かうバスセンタービルにも入れず、ようやく地下鉄に乗車して会場入りし、無事S君、Y君の報告を終えることができました。
中村学園大学にて筆者撮影。
帰宅予定の19日になっても混雑は続いていましたが、中村学園大のK先生から博多駅みどりの窓口の穴場を教えてもらっていたおかげで、ほぼ待たされることなく無事購入できました。そして、帰りも新大阪までさくらに乗車し、始発の比較的空いているのぞみで最寄り駅へと向かいました。年末の学会道中記でした。
余談ですが、学会開始前に何人かの地元の先生と特急券購入の策を相談しました。その一つに、博多周辺の駅に一旦移動し、その駅のみどりの窓口で購入したらどうか、というものがありました。しかし、最近JRでは経費削減策の一環か、みどりの窓口の閉鎖集約が進み、特に博多のような大ターミナルの周辺駅ではその影響が大きく、近隣駅での購入は難しそうだとの結論になりました。起死回生の策がK先生の情報だったのです。
(メディア学部 榊俊吾)
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