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スクールバスの行列状況の取得アプリ『TUTSchoolBus』について

2023年5月 8日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

助教の戀津です。
今回は、私の開発・公開しているアプリの『TUTSchoolBus』について紹介します。

本学の八王子キャンパスは最寄り駅から距離があるため、スクールバスの運行をしています。
バスは主に八王子みなみ野駅と八王子駅から発車していますが、朝の時間は1限の授業に向かう学生さん達で大変に込み合ってしまいます。

特に八王子駅が大変で、8:50開始の1限に間に合うためには8:00に八王子駅到着では厳しいくらいに混雑します。
そうなってくると、八王子駅で改札を出ずに、そのまま横浜線に乗り換えて八王子駅みなみ野駅へ行き、そこからみなみ野のバスに乗った方が早い・・・ということが起こりえます。
さらに、八王子みなみ野駅も混んでいた場合駅から徒歩も選択肢に入ります。もちろん歩く速度に依りますが、20分前後で登校可能なので駅で10分以上待つようであれば徒歩の方が早く着く可能性があります。

こうした交通事情があるのですが、上記のような回避策を取ろうと思った場合、八王子駅では改札を出る前に、八王子みなみ野駅では改札を出てバス停に向かう前に込み具合を知る必要があります。
そこで、本学スクールバスの行列状況を測定するためのアプリを開発し、リリースしました。TUTSchoolBusというそのまんまなタイトルですが、スクールバスにまつわる諸々の機能を提供できればということで設定しています。

八王子駅であれば改札階からバス停のある地上へ降りるエレベーター付近、八王子みなみ野駅であればバス停に向かう階段付近を通過した時にバス利用開始として扱い、その時点からバス列の情報取得になります。
バス停から20m、40m、60m、80m付近を通過した時にもログを取得しており、これによって『現在60m~80m付近に5分滞在している人がいる』、というような情報が取得できます。
この情報を使えば、現在のバス列のおおよその長さとバスに乗れるまでにかかる時間が推測できます。また、大学到着時にもログを取得しているのでバスの経路が渋滞している場合もそれを検知できます。

現在はiOS版のみ開発・公開しており、iPhoneユーザーの方にご協力をお願いしています。
登校時、駅に着くまでにアプリを起動しておけば、後はバックグラウンドにあるだけで自動的に位置情報のログを取得します。
八王子駅または八王子駅みなみ野駅に到着したら到着の通知を出すので、別のアプリを使用していても通知で気付くことができます。
各駅と、バス停付近と大学付近の位置情報を使用し、現在各駅のバス停付近がどのような状況かを計測します。

八王子駅の改札を出る前に「八王子バス大学到着まで50分/みなみ野バス大学到着まで30分」というような表示ができれば、横浜線と徒歩の方が早いことがわかり、その選択ができるようになります。(運賃はかかってしまいますが・・・。)
現在のバージョンでは、↑これができるよう情報収集と所要時間推測方法の検討を行っています。

位置情報の取得は随時行いますが、上記特定の個所以外では送信せず、大学に到着すれば自動で取得を終了します。
また、この地点に現在何人いるということはわかってもそれが誰であるかはわからないようにしています。

現状はデータ収集のためだけのアプリになってしまっていますが、現在時刻表機能を準備中です。
アプリを起動すれば、現在地に応じて八王子駅バスまたは八王子みなみ野駅バスの現在時刻から3本先くらいまでのバス発車時刻を表示予定です。
そのほかスクールバス利用に関する便利機能があれば随時更新しようと思います。利用者が増え多くの方が情報を提供していただければ、その分推測の制度が上がりますのでiPhoneユーザーの方はインストールしていただければ幸いです。

こちらからダウンロード可能です。よろしくお願いします。
https://apps.apple.com/jp/app/id1659882368

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