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前期の授業紹介:クリエイティブ・アプリケーション

2023年5月10日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

助教の戀津です。

2023年度も前期授業が始まりました。今回は水曜4・5限に開講するプロジェクト演習「クリエイティブ・アプリケーション」の紹介です。
以前にも紹介しており、内容に大きな差はないのですが、環境に大きな変化があったので紹介します。

以前は片柳研究所棟の5F、MTCという施設で実施していたのですが、施設のリニューアルに伴い開講場所を変更しました。
今期からは講義実験棟5Fの、C-Room1という教室で実施します。

この演習は前期中はメディア史や西洋美術史など、歴史に関する座学とディスカッションをメインで行っています。
しかし、実施内容は人文学的ですが、それを何のためにしているかと言うと、アプリ開発のためです。

アプリ開発を行う際には、プログラムの技術的な学習や企画力など実装・内容検討に関わる部分の学習も多く必要です。
しかし、その際にそれら双方の土台となる教養として、メディア史や美術史、哲学などの『人類の積み重ねてきた叡智』への理解が活きてきます。
実際に役に立ち始めるのは学習してしばらくしてからで、間をおいて出てくることが多いのですが、遅効性ながら大きな効力があると考えます。

というわけで、人文学的な部分の座学も内容として多く実施するのですが、アプリケーションを開発することもまた大きな目的の一つです。
iOSデバイスを対象に、Swiftを利用しプログラムの講座も行います。先日紹介したTUTSchoolBusは、この授業で使用されている資料を参考に開発しています。
これまでは自身でMacの機材を持っていないと実際の開発が難しかったのですが、今年度からはC-Room1にあるMacStudioが利用可能です。

MacStudioは昨年発売されたばかりの、現行機種の中でも上位の処理能力を持つ機材です。C-Room1には多く配置してあり、受講生はこれを使いアプリの開発を実際に行えます。
AppStoreで公開しようと思うともう少し色々することはありますが、手元のiPhoneやiPadで実行できるアプリを作るだけなら割とすぐにできるようになりました。

ちなみにこの演習の受講生が、昨年度に大きな成果を残してくれました。授業の資料を参考にアプリを制作し、Appleから表彰されています。
http://blog.media.teu.ac.jp/2022/06/post-d23909.html

表彰を狙う必要はありませんが、アプリ作りができると将来の選択肢が色々広がります。
座学・ディスカッションで教養を深めるフェーズとあわせ、大変お勧めのプロジェクト演習です。
今からだと履修はできませんが、聴講はいつでも歓迎ですので、水曜4・5限に空きがあれば覗いてみてください。

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