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メディア社会コースブログ Web1.0,2.0,3.0について

2023年5月 3日 (水) 投稿者: メディア社会コース

こんにちわ、メディア社会コースの進藤です。
今週は3回にわけて、Web1.0,2.0,3.0(もしくは3)についてお話します。
今回はWeb2.0についてです。
1990年代後半には,Amazon(1994年創業),Google(1998年創業),Facebook(2004年創業)といった,プラットフォーム企業が登場して,インターネットをめぐる環境を大きく変えました。こうした巨大企業が提供するソーシャルメディアやアプリは生活者に無料で提供されたので,だれでも情報の発信やコミュニケーションがかんたんにできるようになりました。それは,反面,多くの人々が巨大企業の提供する私的でクローズドなサービスを日々使い,囲い込まれることにもつながりました。この時代のことをWeb2.0と呼びます。Web2.0の時代は,モバイルが大きく発展,普及した時代でもありました。
しかしWeb2.0の時代に,結果として,インターネットは,自由で民主的な場から,巨大企業が支配する場に急激に変貌していきました。これらの会社が仕組みやルールを作り,多くの人々は,中身や本質もわからずこれらのサービスをただ使っているだけという状況になったのです。また,人々の個人情報がこれらの巨大企業に集められ活用されるようになり,広告ビジネスが巨大化しました。しかし,人々は自分の個人情報が使われていることはあまり意識しないで,無料に感じられるサービス(本当は利用者は自分の個人情報や広告を見る時間を対価として支払っている)を,日々,長時間使っているのです。
こうした,急激な,インターネットの非民主化,独占化に対し,WWWの父,ティム・バーナーズ・リーらは,強い危機感を抱きました。2016年に開催したDecentralized Web Summit (2016)を開催するなどして,一部の巨大な企業が支配する,現在の中央集権的なインターネットを変えようと,呼びかけました。

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