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2023年6月

CHI2023勉強会 参加報告

2023年6月30日 (金) 投稿者: メディア技術コース

こんにちは。メディア学部の加藤です。

先日、太田・加藤研究室のメンバーで 6月24日(土)に開催された CHI勉強会 2023に参加しました。

CHI勉強会とは、国際会議 CHI 2023で発表された論文を 1論文 30秒程度で紹介し、1日で全体を把握しよう、という趣旨のイベントです。

CHI Conferenceは毎年 4-5月頃に開催される Human-Coputer Interaction (HCI)の研究分野においては最も重要な会議で、700-800件の論文が発表されます。
CHIの会期自体は 5日間程度あるのですが、その期間中にすべての論文を把握することは非常に困難であることから、2011年からこうした勉強会が開催されています。

CHI勉強会は全国各地に会場があり(東京・関西・北海道)、太田・加藤研究室は東京会場であるメルカリ本社 六本木ヒルズ森タワーにお邪魔してきました。

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太田・加藤研究室からは 12名の学生 + 加藤が参加しており、学生たちはそれぞれ 1-2件の論文について発表を行いました。
(加藤は勉強会幹事のため運営仕事をしていました)

勉強会の様子は YouTube Liveのアーカイブから閲覧できるので、興味のある方はぜひ見てみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=uSbZQEwEJ7c

 

2023年度 第1回オープンキャンパス報告(片研会場)

2023年6月29日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部の兼松です.

6月18日に本年度1回目のオープンキャンパスを実施しました.
メディア学部では,研究室が集まっている研究棟Cでの研究室紹介に加え,片柳研究所棟で学部紹介や模擬授業,そして学生が制作しているゲーム体験や,ゲーム関連研究,音響に関する研究の紹介を行いました.

この記事では片柳研究所棟での展示の様子をご紹介します.
研究棟Cでの様子は加藤先生の記事をご覧ください.

6月18日のオープンキャンパスでは,暑い中,大変多くの方にお越しいただきました.

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オープンキャンパスへお越しいただいた皆様は,まず片柳研究所棟1階ロビーで受付していただいた後,多くの方は4階に上っていただき,学部説明や模擬授業に参加していただいたかと思います.

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学部説明では,メディア学部の学部長である大淵先生から,メディア学部で取り扱う分野や各コースの紹介などを説明させていただきました.そして学部説明の後は,「最新CG映像の作り方」と題して菊池先生による模擬授業がありました.

学部の名前にもなっているメディアと上手くつきあい,日々の生活や仕事に活かしていくためには,発信する内容を考える(コンテンツコース)ことはもちろん,土台となる技術を理解(技術コース)し,そしてその活用方法や可能性を考える(社会コース)必要があります.そしてこれらはどれかひとつだけをマスターすれば十分ということはありません.

メディア学部では,学習の主軸となる分野を選ぶために3つのコースに分かれますが,卒業研究をおこなうために所属する研究室は必ずしも選択したコース通りである必要はありません.メディアの専門家として求められる幅広い学習・経験ができることがメディア学部の魅力のひとつだと思います.6月のオープンキャンパスにご参加いただけなかった方は,ぜひ7月,8月のオープンキャンパスにお越しください.

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片柳研究所棟4階中央にあるコンテンツテクノロジーセンターでは,ゲーム関連研究の紹介とともに,現役学生たちが今作っているゲームの体験会を実施しました.

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また,5階中央にあるメディアテクノロジーセンターでは,伊藤彰教研究室の学生たちが,音響関連研究の紹介や,学生が制作したゲームに対して音を当てていく様子の実演を行いました.

メディア学部では,特徴的な授業のひとつである「プロジェクト演習」という枠組みで,それぞれの教員の専門性を活かしたテーマの演習を行なっています.そのテーマのひとつが「ゲーム開発」です.オープンキャンパスで展示している学生制作のゲームは,毎年夏に開催されている東京ゲームショウへの出展を目指して開発しているものです.もちろん,今年のオープンキャンパスでゲームを出展していた学生たちも,9月21日から開催される東京ゲームショウ2023へ出展予定です.オープンキャンパスで展示している時点ではまだまだ開発途中で,完成までにはまだまだ遠い状態のものではありますが,これらのゲームはチーム結成から企画,そして開発まで全て学生が計画して作っています.

まだメディア学部のオープンキャンパスへご参加いただけていない方は,是非これらの展示に触れて,メディア学部でのゲーム教育の一端や雰囲気に触れていただければと思います.また,6月18日にお越しいただいた皆様も,7月・8月のOCに来ていただくと,東京ゲームショウ本番に向けて1ヶ月の間にどれくらい開発が進んだのか,といった楽しみ方もできます.

次回オープンキャンパスは7月23日です.皆様のお越しをお待ちしています.

(文責:兼松)

無限遠にある光源

2023年6月28日 (水) 投稿者: メディア技術コース

3年生向けの講義「3次元コンピュータグラフィックス論」の授業での履修生からの質問とそれに対する回答を紹介します。「シェーディング」(CG形状モデル表面の輝度を求める照明計算)というテーマの授業回で、光源の種類について説明した下記のスライドについての質問です。
 
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質問:
 
平行光線に関して、「点光源が無限に遠いところにある」という説明がいまいちよくわかりませんでした。
 
回答:
 
実世界で無限遠というのは想定できません。あらゆる光源は有限の位置にあるわけです。実は無限遠はCG描画計算の都合で用意された架空の想定です。特定の向きから光線が平行に降り注ぐことから「平行光線」と呼びます。光源が無限に遠いと想定すると、少ない計算量で物体表面の1点の輝度計算(照明計算)ができます。そしてその結果はある程度遠いところにある点光源から照らされた結果とほとんど同じです。
 
であれば、わざわざ遠い有限の距離を設定するよりは架空の無限遠設定で計算するのがいい、ということになります。そうすると、後で出てくる「距離の2乗で割り算」という計算をしないで済ますことができます。1回の照明計算で、引き算3回、掛け算3回、足し算2回(以上距離の2乗の計算)、それと割り算1回を省略できます。
 
もちろんそれぐらいの計算はきわめて短時間で実行できます。しかし、CG描画では各頂点で照明計算を行いますから、仮にシーン中に10万頂点あれば10万回の上記計算が節約できます。やや極端ですが、同じ条件下で点光源10個を平行光線10個に置き換えれば100万回節約できます。
 
もっとも近年ではGPUの処理速度が以前よりも高まったため、1フレーム(リアルタイムCGなら16ミリ秒)のうちの数100万回程度の乗算や除算はさしたる影響もない、という判断もあり得ます。ただ結果がほとんど同じなら、無駄な計算をしないために無限遠の光源を設定すべきでしょう。
 
無限遠とは言っても向きは確定します。平行光線の位置の設定に際しては向きのベクトルを指定することになります。例えば空間内のある1点(10, 5, 20)に存在する点光源(もちろんこれは有限)の位置は(10, 5, 20, 1)と設定します。これを(10, 5, 20, 0)と設定すれば向き(10, 5, 20)の無限遠にある平行光線とみなされます。
 
3次元ベクトルではなく4つ目の次元をもったベクトルで位置を指定し、無限遠かどうかは4番目の成分が0かどうかで判定します。このような4次元の座標は同次座標と呼ばれ、数学的に3次元空間での無限遠の向きを有限の位置と同じ枠組で設定できます。
 
少し制作面の話をしましょう。晴天の屋外のシーンであれば太陽を想定した無限遠の平行光線を使えば十分です。
 
一方で屋内のシーン、特に暗めの部屋であれば無限遠の光源は使わずなるべく有限位置の光源を使う方が雰囲気が出ます。この講義では説明しませんがスポットライト(特定の向きに近い範囲だけ照らす点光源)も併用すると効果的です。
 
メディア学部 柿本正憲

2023年度 第1回オープンキャンパス報告(研 C紹介)

2023年6月26日 (月) 投稿者: メディア技術コース

こんにちは、メディア学部の加藤です。

6月18日に今年1回目のオープンキャンパスが開催されました。

メディア学部では、学部説明、入試説明、菊池先生による模擬授業のほか、片柳研究所と研究棟Cの2箇所で研究室紹介・展示が行われました。

当日は全体で 1,000人以上(メディア学部だけでも 300人以上)の方々にご来場いただき、大盛況に終わりました。

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ここからは、研究棟Cの様子について紹介します。

研究棟Cではメディア学部に30ある研究室のうち、以下の 16の研究室が展示を行いました。

以下、出展研究室です。

【コンテンツコース】

・菊池研究室「VFX映像の作り方」

・伊藤(謙)研究室「楽曲分析と音楽制作」

・椿研究室「様々なコンテンツ制作の研究」

・安原研究室「なぜゲームはおもしろいの?」

 

【社会コース】

・進藤研究室「デジタルマーケティング」

・飯沼研究室「ソーシャル・デザインの研究」

・小林研究室「予測とプランの研究」

・森川研究室「メディア&エンタテインメント研究」

・吉岡研究室「聞こえのバリアフリー」

 

【技術コース】

・寺澤研究室「最新技術で問題解決」

・渡辺研究室「ゲームサイエンス」

・榎本研究室「コミュニケーション・アナリシス」

・千種研究室「メディア学部生のデザイン力を地域貢献に」

・藤澤研究室「人工知能とメディアコンテンツ」

・盛川研究室「メディアと人間工学」

・太田・加藤研究室「UI,UXの研究紹介」
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太田・加藤研究室では、研究室(C523)にて卒業研究のポスター紹介、および研究のデモ展示を行いました。

今回デモ展示した研究は以下の 5つの研究プロジェクトです。

 1. ポートレイト画像の変換と3Dプリンターによる浮世絵版木の生成

 2. 座面の昇降により長時間の同一姿勢を解消する椅子

 3. Origami Speaker: 導電性インクの印刷だけで作る折り紙スピーカー

 4. FoodSkin: 食品上に形成した金箔回路によるユーザの食体験拡張

 5. ShiftTouch: 微細なタッチ座標制御によりタッチパネルの入力を拡張するシート状インタフェース

トータルで 50人以上の見学者に来ていただきました。

高校生の皆さんはたくさん悩んだ後で、ぜひ東京工科大学への受験も検討してもらえるととても嬉しいです。

次回、7月 23日のオープンキャンパスでも太田・加藤研究室の研究紹介を行います。

また、8月 6日のオープンキャンパスでは加藤が単独でこれまでの研究展示を行う予定です。

 

太田・加藤研究室では、今回展示した研究の他にも多くの研究プロジェクトを推進しています。

研究内容や活動は以下の Webサイトから閲覧することができます。

興味のある方はぜひ覗いてみてください。

https://cmdlab-web.studio.site/

「卒業研究」に込められた思い

2023年6月23日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

今日は、卒業研究ついてお話しします。

メディア学部では、4年次に「卒業研究I」と「卒業研究II」を取ることが卒業をするための必須要件になっています。他学部では「卒業課題」のところもありますが、メディア学部はあえて「卒業課題」ではなく「卒業研究」としています。

では、「研究」とは何でしょう?広辞苑第5版によると「良く調べ考えて真理をきわめること」とあります。高校の授業や大学の講義科目などは、主に「知識を得る」ことを目的としているので、授業を聞いて学んでいくものが多いかと思います。それに対して、研究は「良く調べて考える」ことが必要となってきます。すなわち、自発的に動くことが必要です。

そのため、「卒業研究」では今までにはやられていないことをやったり、今まではわからなかったことを明らかにしたり、様々なものに挑戦することになります。もちろん、指導教員も内容の相談に乗ったり、アドバイスをしたりしますが、自分で進めていかないといけないんだなという覚悟は持ってほしいと思います。

「卒業研究」は大学生活の集大成になります。ぜひ、自発的に「良く調べ考えて真理をきわめて」みてください。

(文責:竹島)

専門演習「コンピュータビジュアリゼーション」の可視化事例

2023年6月21日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

今日は、メディア専門演習「コンピュータビジュアリゼーション」の可視化事例を紹介します。

演習では、Tableauと呼ばれる汎用の可視化ソフトウェアを使用しています。Tableauは、2003年にスタンフォード大学で作られ、今では世界中で使われるソフトウェアになっています。学生は、登録すれば無料で利用できますので、興味がある方は「Tableau」で検索してみてください。

2010年~2019年の10年間の地震分布のデータを可視化してもらいました。データには、地震が起きた日付、場所(緯度、経度)、深さ、マグニチュードなどの情報が入っています。特に可視化目的は与えず、学生それぞれに目的を考えてもらいました。どこを震源とした地震が多いのかを調べたり、マグニチュードと震源の深さの関係を調べたり、観測所までの距離と精度を調べたり、様々な事例がありました。その中から地図上にプロットしたわかりやすい例を紹介します。

1つめの可視化結果は、2010年~2019年に起きた地震を地図上にプロットした例です。マグニチュードでプロットしている円の大きさと色を変えています。

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2つ目の可視化結果は、2011年に起きた地震を月別に可視化した結果です。東日本大震災が起きた3月(赤色)を基準に、大震災前の1, 2月(グレー)、4月以降(青)で色分けされています。

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この2つの可視化結果を比べてみるとわかるように、2011年にいかに多くの地震が起きているのかが分かります。しかも、そのほとんどが3月に集中しています。ただ、この例ではマグニチュードは考慮されていないので、小さい地震も含まれています。

ここ最近も、地震が頻繁に起きているようなので、可視化してみると何か特徴が見えるかもしれませんね。

(文責:竹島)

卒業研究室配属 質問あるある

2023年6月19日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部では、毎年、6月中旬に3年生の卒業研究室配属があります。

今年は、6/11(月)~6/23(金)が研究室見学期間、6/18(月)~6/23(金)が申告期間になっています。研究室は、3年生後期の創成課題、4年生の卒業研究I、卒業研究IIの1年半を過ごす大切な場です(一部、キャリア設計IIの授業も研究室単位の回があります)。おそらく、3年生の皆さんはいろいろな研究室を見て回っているかと思います。

研究室見学で、おそらくどの研究室でも共通のよくある質問第1位は「どれぐらい大学に来ないといけないんですか?」かと思います。どれぐらいの作業を大学で実施してもらうかは研究室ごとに異なりますが、メディア学部では少なくとも週15時間以上研究を行うこととしています。例えば、週に1回全員で集まるゼミがある場合、週1回ゼミに出ればいいのではなく、そこで進捗が発表できるぐらいに研究を進める必要があります。

また、よくある質問の1つに「この研究室に入ると、どういうところに就職できますか?」というのもあります。基本的に就職活動はそれぞれ学生自身が行うものなので、「○○研究室に入ったから就職できる」ということはありません。先生が就職先を見つけてあげているわけではなく、その先輩方ががんばって就職活動をした結果なのです。ただ、研究室によって、就職に対する指導の仕方も違うので、詳細は各研究室の先生か先輩に確認しみてください。

卒研配属後に他の研究室を見る機会はあまりないので、この見学期間にいろいろな研究室を見てほしいと思います。そして、先生や先輩方からいろいろ話を聞いて、自分にあう卒研室を見つけてください。

(文責:竹島)

先輩エッセイ 「寝る子は育つ」

2023年6月16日 (金) 投稿者: メディア社会コース

皆さんこんにちは、メディア学部社会コースの森川です。
今日の投稿は、今年3月に卒業した森川研・溝口将人さんが寄稿してくれたほのぼの(?)エッセイです。
溝口さんにとって睡眠時間はとっても大事。
でも家が大学から遠かったため、通学時間を考えると睡眠時間確保には工夫が必要でした。
そんな中、新型コロナの影響でオンライン授業となり…。
溝口さんの体験談をお楽しみください!
 
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家から大学までは約1時間半。
行きも帰りも武蔵野線の中で寝ている。
高校時代も電車では寝ていたので電車で寝るのは習慣になっている。
自分は早起きは苦手、昼寝をしないと午後が持たないという体質である。
そのため、大学に入学して1ヶ月経った頃には、朝8時に大学に来て授業が始まる9時まで朝寝をし、
昼休みに昼飯を食べたら昼寝をして午後の授業を受けるという生活になっていた。
1日8時間寝る自分にとって、毎朝早起きをして大学に行くのはしんどかった。
 
しかし、大学2年の春に生活は激変した。
新型コロナの流行によってオンライン授業に切り替わったのである。
早起きが苦手で長時間寝ていたい自分にとっては非常に好都合だった。
大学2年、3年はほぼオンライン授業で大学に行くことはほぼなく、かくして0時に寝て10時に起きる生活が始まったのであった。
そして、1年間10時間睡眠という生活が続き、3年生直前の健康診断で衝撃の出来事が起きたのだった。
 
身長が1.0cm伸びてる!?マジ!?
 
高校に入学してから175cmちょっとで完全に止まっていた身長がまた伸びだしたのだった。
そして、その1年後の健康診断では0.8cm伸びていた。
 
寝る子は育つ。
やったね!
 
社会人になると身長は伸びなくなるだろうから、在学中に出来る限り伸ばしたい。
ところで、4年生になってからは0時に寝て11時に起きているのだが、社会人になったらちゃんと起きられるのだろうか。
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今、溝口さんは某アニメスタジオで社会人1年生として頑張っています。
仕事柄、残業もあるでしょうから、睡眠時間確保は大学時代より苛酷になっているんじゃないかと思います。
朝ちゃんと起きられているか私としても心配。
でも大好きなアニメの仕事に就けたのですから、きっと大丈夫でしょう!!
溝口さんの活躍を祈るばかりです。
 
(メディア学部 森川 美幸)

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新入生・在校生へのメッセージ 「バドミントンサークルの設立 その2:とにかく挑戦!」

2023年6月14日 (水) 投稿者: メディア社会コース

皆さんこんにちは、メディア学部社会コースの森川です。
今日の投稿は、今年の3月に卒業した、森川研Kさんのバドミントンサークル設立に関する体験談の続きです。
あまり人の先頭に立つ性格ではないのに、ひょんなことからバドミントンサークル設立の代表になってしまったKさん。
その後どういう運命がKさんを待ち受けていたのでしょうか!?
 
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サークルを設立するにあたって、多くのことを学業と共にこなさなければなりませんでした。
まず、初期メンバーを最低25名を集めなければなりません。
そして、代表のほかに会計というサークル幹部をやってくれる人を見つけなければなりませんでした。
話はまずそれからだということになり、私はTwitterの個人アカウントでメンバー募集の投稿をし、
友人に拡散してもらったり、自分の友人一人一人に声を掛けたり、前のサークルで仲良くなった他学部の友人に声を掛け、
そこから広めてもらうなどといった方法でなんとかメンバーを集めました。
また、サークルの話を雑談でしてた時に冗談で「会計やるよ。」といった友人に冗談ではなく本気でお願いをし、
会計をやってもらえることになりました。
もしかしたら断ることのできない圧があったかもしれません、笑
 
次は顧問の先生を見つけること、これは前サークルの顧問の先生に事情を話し、引き続き顧問をしていただけることになりました。
 
他にもたくさんの資料を準備し、提出をすることを授業の合間を縫って行いました。
それ以外にもバドミントンサークルの倉庫の掃除を会計の友人と1日かけて行い、
先輩方が置いて行ったラケットもナンバリングをし、貸出ラケットを準備しました。
暑い中休まず行っていたので、今思えばあの掃除が一番大変でした。笑
 
その後、サークル担当のAさんが私達の熱意を認めてくださり、良くしてくださったおかげで、
本来だと厳しいところを先生方にも認めていただくことができ、無事サークルを設立させることができました。
 
サークルを設立させてからはメンバーも徐々に増え続け、今では180名以上の部員数になりました。
私は代表としてみんなが楽しむことのできるサークルを作りたかったので、チーム戦を行ったり、後輩の名前や学部、学年を把握し、
私がそうであったように友人をつくることのできる場であり、バドミントンを楽しんでもらうことのできる場を作るように努力しました。
 
その後新3年生に引き継いだのですが、私の努力が伝わり、後輩はサークルを絶やすことなく引き継いでくれることを約束してくれました。
また、多くの同級生に「サークルを作ってくれて本当にありがとう。」と言ってもらうことができ、とても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
たくさんの人に支えてもらい、同級生や後輩、先生方には本当に感謝してもしきれません。
 
この出来事から私は人前に出ることにも慣れ、他にもリーダーなどを積極的に務めることができました。
私があの時軽い気持ちでサークルを作ると言っていなければ、あの時学務課に聞きに行っていなければ、今の私はいないと思っています。
私の人生の分岐点でもあるこの出来事は生涯忘れることはできません。
こんなにも多くの人に出会うことができ、こんなにも多くの人に感謝されるようなことは人生でこの一度だけだと思っています。
 
何事も深く考え、慎重に行動することも大切だとは思いますが、たまには何も考えずに気楽に決断してみることも大切なのではないかなと思います。
私は以前から深く考えすぎてしまうところがあったのですが、この出来事以降、「何事にも挑戦してみなければわからない」という気持ちが強くなり、
多くの素晴らしい経験をすることになりました。
 
みなさんも深く考えすぎてしまうときは「とにかく挑戦してみよう」という気持ちでたくさんのことにチャレンジしてみると、
もしかしたら何か良い方向に物事が傾くかもしれません。
 
「とにかく挑戦!」の気持ちをもって自分の一度きりの人生を楽しんでください。
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「人にグラウンドを1周走ってもらおうとするなら、自分が10周走っている姿を見せないといけない」
昔見たドキュメンタリーの中で、そういう言葉を聞いた覚えがあります。
Kさんがサークル設立に成功した理由は、Kさんが10周走っている姿を見せたからなのではないでしょうか。
その「一生懸命さ」に人はついてくるし、達成感や充実感も生まれるのです。
皆さんも是非、何かに力を尽くして取り組んでみてください。
大学時代にはそれができる時間とチャンスがあります。
 
次回はまた、別の先輩からのメッセージをお届けします。
お楽しみに!
 
(メディア学部 森川 美幸)

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新入生・在校生へのメッセージ 「バドミントンサークルの設立 その1:ノリと勢いで代表に!」

2023年6月12日 (月) 投稿者: メディア社会コース

皆さんこんにちは、メディア学部社会コースの森川です。
今回の私のブログも、皆さんに先輩からのメッセージを届けたいと思います。
今年の3月に無事卒業した、森川研Kさんの大学時代に最も力を入れたことについてのお話です。
Kさんは大学3年の時、コロナ禍で活動停止に追い込まれていたバドミントンサークルを、新たな団体として立ち上げた立役者となりました。
一体どういうことがあったのでしょうか。
2回に分けてお送りします。
 
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私からは学生生活で最も印象に残っていて、私の人生を変えてくれたともいえる出来事を皆さんにお話ししたいと思います。
 
私は中学の頃から姉の影響でバドミントン部に所属し、高校ではバドミントン部の副部長を務めていました。
私はあまり人前に出ることが苦手だったため、学校でリーダーなどを決めるときは前の人の陰に隠れ、
先生と目を合わせないようにしている、そんな人間でした。
 
大学に入学してからは、バドミントンをやりたいという気持ちから友人とバドミントンサークルに入ったのですが、優しい先輩に恵まれ、
同学年の他学部の友人もでき、毎週の活動をとても楽しみに学校生活を送っていました。
 
しかし、コロナ禍になり活動ができなくなってしまったこと、引継ぎが上手くいかなかったことなどで、
私達が3年生の時にバドミントンサークルが活動停止になってしまいました。
その時はメンバーの数名しか活動停止の事実を知らず、私はその事実を知りませんでした。
 
そしてある日、私は別のサークルの部員として新入生を勧誘する場に立った時に他のサークルが揃っていたのにもかかわらず、
バドミントンサークルが無かったことに疑問を持ち、その足で学務課に聞きに行きました。
 
そこでバドミントンサークルが1年間活動停止になっていることを初めて知り、
このままだと私達が卒業するまでに活動が絶対にできないことがわかりました。
活動停止を解くことはできず、絶望していたところ、サークル担当のAさんと色々お話している際に、
「あなたが新しいサークル作っちゃって代表やればいいのに」
と言われ、何も考えずに軽い気持ちで、
「やります!」
と言ってしまいました。
人前に出ることが苦手な私が、ノリと勢いだけでサークルを設立することになり、代表になるということになったのです。
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大好きなバドミントンをまた皆とやりたい!という一心で、つい普段の自分とは違う行動を起こしてしまったKさん。
当然、物事はそう簡単には進まず、苦難の連続だったようで…。
次回はこの続きを投稿します。
お楽しみに!!
 
(メディア学部 森川 美幸)

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6月18日オープンキャンパス技術コース

2023年6月 9日 (金) 投稿者: メディア技術コース

皆さん、こんにちは。メディア学部の寺澤です。

来週末6月18日(日)にメディア学部のある八王子キャンパスのオープンキャンパスがあります。詳細は大学ホームページをご覧ください。メディア技術コースでは以下の研究室が公開されます。建物は研究棟Cです。

5F 太田・加藤(UI,UXの研究紹介)、盛川(メディアと人間工学)
4F 寺澤(最新技術で問題解決)、藤澤(人工知能とメディアコンテンツ)
3F 渡辺(ゲームサイエンス)、榎本(コミュニケーション・アナリシス)、千種(メディア学部生のデザイン力を地域貢献に)

私の研究室も今回と8月20日の2回、研究室の公開をします。現在卒業研究に取り組んでいる4年生が、先輩の研究と自分が取り組んでいる研究(まだ始まったばかりですが)について説明します。私も対応いたします。ぜひ、ご来場ください。

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各研究室とも4年生や大学院生が研究紹介を行います。研究内容の体験ができる研究室もあります。技術の分野はメディア学を支えています。実際にご来場いただければ、メディアの様々な分野と関連の深い研究が行われていることがわかると思います。お楽しみに!

(メディア学部 寺澤卓也)

【SNSとマーケティング③】クチコミマーケティングに関するガイドライン改定-WOMJガイドライン-(メディア学部 藤崎実)

2023年6月 9日 (金) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部の藤崎実です。

YouTuberやインスタグラマーやインフルエンサーと一緒に、健全なクチコミマーケティングを発展させるために。

私が理事長をつとめる「クチコミマーケティング協議会(通称:WOMJ)」では、20233月に消費者庁から発表された景表法の指定告示(ステルスマーケティング規制)の運用基準の内容を受け、新・WOMJガイドラインを制定すべく、議論を重ねてきました。

そして、ついに改定版の「WOMJガイドライン」を2023621日に発表するに至りました。
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【報道関係各位】リリース「WOMマーケティング協議会」クチコミマーケティングに関するガイドライン改定

消費者を騙す悪質なクチコミを許してしまっては、マーケティング業界そのものの発展が損なわれてしまいます。業界でのルールづくりとガイドラインの遵守は、消費者や生活者を守るために必要なものなのです。

(メディア学部 藤崎実)

学生留学体験記(マレーシア Taylor’s大学) #1

2023年6月 7日 (水) 投稿者: メディア技術コース

今年度の4月より、メディア学部の学生がマレーシアのTaylor’s大学に3ヶ月の期間、交換留学生として滞在しています。マレーシアのTyalor’s大学とは、研究の連携や交換留学生に関しての協力関係を結んでおり、希望の学生がいれば今回のように先方の大学で学ぶことができます。Taylor's大学はマレーシアの大学ですが、授業はすべて英語で行われており、英語を鍛えるという意味でもいい選択です。また、マレーシアの私立大学の中でもトップランクに位置づけられるような評価の大学だそうです。では、留学の様子を、当の学生自身の報告で聞いてみましょう。

 

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私は現在、マレーシアのテイラーズ大学という私立大学で交換留学生として授業を受けています。これからブログ内で留学中の生活について投稿していきます。留学に興味がある人やマレーシアへ旅行したい人にとって参考になれば嬉しいです。

 

入国編

飛行機は3月31日の深夜便で、23:50に羽田発です。7時間のフライトの後、現地時刻で早朝6時ごろにマレーシアに到着しました。羽田空港には2時間前にチェックインしたのですが、規制緩和も相まって荷物検査場には長蛇の列が。結局搭乗口が閉まる時刻ピッタリに飛行機に乗ることができました。この時期のコロナ対策に関しては、マレーシア入国の際の隔離や証明書は不要でした。

 

搭乗手続きを終えたら、まず通信環境を確保します。SIMフリーのスマホを使用しているのでSIMを購入して設定。マレーシアの大手キャリアはHOTLINK、Celcome、Maxim、Digiです。SIM購入の時は滞在期間に合わせてキャリアとプランを選択します。今回は長期滞在である点、後から期間を延ばせる点(マレーシアではトップアップと言います)、接続の良さを考慮してCelcomeにしました。どのキャリアもアプリを提供していて、オンラインで簡単にトップアップできます。またコンビニと同じくらい携帯ショップがあるため、プラン変更やキャリア乗り換えも簡単です。

 

準備を終えた後はテイラーズ大学のハヤティ先生が車で迎えに来てくれて、生活準備を手伝ってくれました。午前は先生の家で朝食を。マレーシアの家庭料理”プルット “pulut” というモチモチのお米に鶏肉のフレークをかけた食事を準備してくれました。日本人が炊いたご飯を冷凍保存するみたいに、サトウキビの葉で包まれたプルットが冷蔵庫から出てきて、蒸し器調理します。そのまま食べてもいいのですが、先生にお勧めされた通りに鶏肉のフレークを大量にかけて食べると、おかかおにぎりに似ていてすごく美味しいです。朝食後は少し休憩をしてから移動し、Airbnbで予約した家に移動してチェックインを済ませました。午後は先生が大学を案内してくれました。ハヤティ先生はとても私のことを気にかけてくれて、ICカードの購入や他の教授との面談の手配など本当に親切にサポートしてくれました。また、マレーシアはスコールが頻繁に起こるため折り畳み傘ももらいました。先生には本当に感謝しきれないです。

 

始業編

月曜日から早速大学が始まりました。月曜日に履修している授業はないのですが教授と面会するために大学に向かいました。この日は”Vortex”というXRコンテンツ開発に特化した施設の教授との面会でした。この施設ではヘッドマウントディスプレイや映像設備が完備されているため、希望すれば様々な技術を試すことができます。Vortexのメンバーは私を家族のように迎え入れてくれて、XRや機材を体験させてくれました。授業がない日はこの部屋でXRに関しての技術を学んでいきます。別の日には他の教授や学長と面会をしました。どの教授もとても親身に私の大学生活を考えてくれます。

 

ちなみに私の平日のスケジュールは以下の通りです。

 

月:Vortex

火:授業

水:Vortex

木:授業

金:授業

 

それぞれの授業は講義と実習を含めて4時間あります。かなり実践的で密度の濃い授業ばかりです。授業概要や様子については後々記事を書きますね。

 

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テイラーズ大学の入り口、と中庭にある池

 

 

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Vortexラボ

 

 

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授業風景(楽しそう

 

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ということで、今回は現地に行くところから簡単な大学の紹介まででした(本当はもっと早くに公開すべきでしたが、私の怠慢で遅くなってしまいました…)。当人は凄く楽しんで留学生活を送っている様子です。このような機会を有効にするには、積極性と語学力、そして好奇心が重要だと思います。彼女にはそれらがふんだんにあるようですね。これを見て、他にも興味を持つ学生がでてきたようです。継続して、こういう機会を提供していきたいと考えています。

 

 

太田高志

メディア専門演習「ネットワーク構築」

2023年6月 5日 (月) 投稿者: メディア技術コース

皆さんこんにちは。

今日はメディア専門演習「ネットワーク構築」テーマの紹介をしたいと思います。

このテーマは1年次後期科目「インターネットシステム入門」で学修するコンピュータネットワークの仕組みをより深く体験的に理解するものです。インターネットは、簡単に言うと小さなネットワーク同士が「ルーター」という接続装置で相互に接続された集合体です。一般にキャンパス内などのネットワークもこれと同じ仕組みで作られています。

この演習ではエンタープライズ(企業や事業者)向けのルーター実機の設定を行い、実際に配線をして演習室内で小さなネットワークの相互接続を行い、仕組みを理解します。第3回の演習でグループ単位で初めて実際のネットワークを構築しました。

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インターネットで通信をする際データは送信側で「パケット」と呼ばれる単位に分割されて送り出され、いくつかのルーターを経由して宛先(受信側)まで届けられます。ここでいう「通信」とはデータのやり取りを行うことを意味します。したがって、PCやスマートフォンでどこかのホームページを調べたり、買い物をしたりするのもすべて通信です。

この時、複雑に相互接続されているネットワークでは宛先までの道筋(「経路」といいます)は複数存在することが多いので、そのうちのどれを通ってパケットを送るのが良いのかの判断が必要になります。コンピューターネットワークでは、ルーター同士が情報交換を行って「経路表」をそれぞれ作り、それに基づいてパケットの中継を行っています。何を基準として最適な経路を判断するか、ルーター間の情報交換をどう行うか、経路表をどうメンテナンスしていくかなどのルールをまとめたものを「ルーティングプロトコル」といいます。

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第4回の授業では経路が2つ考えられるネットワークを全グループが協力して作りました。そしてRIPと呼ばれるルーティングプロトコルを実行するようにルーターを設定し、理論で考えられる最適経路と実際が一致するのかの確認実験を行いました。第5回は同じネットワークにおいてルーターのルーティングプロトコルのみをOSPFというタイプに変更して挙動がどう変わるのか、やはり、事前に予想し実際の挙動を確認しました。グループ内では役割を分担し、毎回役割が変わるようにすることで全員が一通りの体験をできるようにしています。

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この演習でやっていることは技術的ですが、インターネットの仕組みをよく知ることは、メディア学部の様々な分野で役に立ちます。なぜなら、今後もインターネットと無縁でいられる分野というのはほとんど考えられないからです。基本の仕組みをよく理解しておくことは、社会に出てから学生の間に勉強はしなかったような応用や新しい技術の知識が必要になった場面でもその理解をスムーズにしてくれます。

(メディア学部 寺澤卓也)

これから研究成果や授業課題のプレゼンテーションを控えている皆さんへ

2023年6月 2日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

6月に入り,セメスター制の大学では前期も折り返しを迎えている時期になりました.
また,現在日本ではいろいろな学術分野の学会が開催される「春の学会シーズン」を迎えています.
「秋の学会シーズン」に向けてのエントリーも始まっていますね.

前期の授業課題の中間発表はもちろん,今後最終発表であったり,学会での研究発表を控えている学生の皆さんもたくさんいるのではないでしょうか?

そんな若い皆さんに,私の学生時代の「最大の失敗談」を読んでもらって,勇気をもらってほしいと思います(笑).
私の最大の失敗談は,こちらからどうぞ.

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(撮影:2015年)

人間誰でも,必ず失敗談のひとつやふたつはあるものです.
失敗を恐れることなく,しかしながらしっかりと自分が納得できるまでの「120%」の準備をして,プレゼンテーションという「晴れ舞台」に臨みましょう!!!

皆さん,がんばってください!!!

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