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2023年7月

【授業紹介:2023年度「音楽入門」での作曲(1)】今回のお題

2023年7月31日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

皆さん、こんにちは。メディア学部の伊藤(謙)です。

今週のメディア学部Blogは、私が担当している1年次科目「音楽入門」で行っている作曲について3回シリーズでご紹介します。

「音楽入門」は「楽典」(音楽用語や楽譜の読み方などのルール)の授業で、第2回と第3回に「音名」について解説します。毎年、音名への理解を深めてもらうため、自分の名前をアルファベットにして、その中からドイツ音名に読み替えられる文字を探す課題を出しています。

例えば私の名前をアルファベットで表記すると「ITO KENICHIRO」となります。この中で「E」「C」「H」がそれぞれドイツ音名に該当するので、「ミ」「ド」「シ」という音列を作ることができます。(※このほか「S」はドイツ音名の「Es(エス)」に読み替えて「ミ♭」となります)

このような音列をメロディの一部に使って作曲することを10年ほど前から続けています。過去の作曲については次のリンクの記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。(※曲名は学生が考案したものです)

 『Recollection』(2020年度):紹介Blog YouTube
 『Sunny Day』(2021年度):紹介Blog YouTube
 『LUMINOUS』(2022年度):紹介Blog YouTube


さて、今年度の授業では以下の一覧のように151名が課題に取り組みました。音名の組み合わせがいろいろありますね。

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今回はこの中から得票数が多い上位3名(黄色の網掛け部分で右側の①②③は得票順)を選んで作曲することにしました。選出された3名の音列を見てみましょう。

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それぞれお聴きになって皆さんはメロディが浮かびましたか? 1音だけの【音列③】は、これ自体をメロディとするしかありませんね…。どのような和音を付けるか工夫が必要となりそうです。

次回のBlogでは、これらの音列を用いて作ったメロディをご紹介しましょう。お楽しみに!


(メディア学部 伊藤謙一郎)

東京工科大学オープンキャンパス2023年8/6(日)開催!(メディア学部 藤崎実)

2023年7月31日 (月) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部の藤崎実です。
次回の東京工科大学オープンキャンパスは、20238/6(日)に開催です!

高校生のみなさんや、東京工科大学を志望されている方はもちろん、これから大学選びをされる方も、ぜひご参加ください!

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当日は、メディア学部の説明に続いて模擬授業が行われます!
この日の模擬授業は、東京工科大学メディア学部社会コースの菊池司先生による「最新 CG 映像の作り方」です。

模擬授業の内容としては、最先端のテクノロジーを用いた最近のお話しや、CGの最新技術を使ったVFX映像の作り方を紹介します!

◎菊池司先生の情報はこちら

◎オープンキャンパスの案内はこちら

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東京工科大学には、楽しく学べる授業がたくさんあります!
きっと得るものが大きいと思いますよ!

(メディア学部 藤崎実)
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聴覚障害者と音楽イベント

2023年7月28日 (金) 投稿者: メディア社会コース

今日は、今年から始めた新しい研究をご紹介します。

研究テーマは、「聴覚障害者が音楽イベントに参加する際の課題及び実態の調査と提言」です。

音が聞こえなかったり、聞こえにくかったりする聴覚障害者の方々も、音楽を楽しんでいることをご存知でしょうか。最近、アメリカでは有名アーティストのコンサートで、手話通訳者がアーティストと一緒にステージに上がるケースもあります。日本でも小規模ではありますが、音楽イベントと手話のコラボレーションが始まっています。いずれも、聞こえの多様性に対応した新しい形の音楽イベントと言えます。

聴覚障害者の聞こえ方は様々であり、補聴器や人工内耳を使用して十分に音楽を楽しむことができる人もいれば、リズムを振動で感じたり、楽器を演奏したり、カラオケで歌ったりと、自分なりの楽しみ方があります。また、学校教育においては音楽を楽しむだけでなく、言語発達への効果が期待されており、聴覚障害者を対象とした特別な音楽会も実施されています。

最近は、振動デバイスをはじめとする技術の導入もあり、聴覚障害者が音楽を楽しむための工夫がされています。しかしこれまでの研究では、聴覚障害者が音楽イベントに参加する際の課題について詳細に調査されたものはほとんどなく、これからどのような技術を活用し、どんな工夫をすれば良いか明確になっていません。この調査は、具体的な課題を明らかにし、聴覚障害者が音楽イベントをより楽しめるような共生社会の実現に向けた取り組みに生かすことを目的としています。

聴覚障害は「見えない障害」とも言われています。見た目では分からないため、気づくのが難しいことがほとんどです。「聞こえていないかもしれない」という認識が頭の隅っこにあるだけで、助かる人々がいることを忘れないで頂ければ嬉しいです。

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メディア学部 吉岡 英樹

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略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。


 

2023年度・第2回オープンキャンパス開催報告その2

2023年7月27日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

コンテンツコースの椿です。

7月23日にオープンキャンパスが開催されました。一昨日に森川先生が開催報告を書かれていますが、私も少し当日の様子をお知らせします。

当学八王子キャンパスは広いです。自慢できる広さなのですが、キャンパス内の移動のためにたくさん歩くということでもあります。特に夏は暑くて。。。
オープンキャンパスでは、受付のある片柳研究所棟と、メディア学部の研究室がある研究棟Cの間を連絡バスが走りました。これを使うと、あまり歩かなくてもメディア学部の展示を全て回れます。おすすめです。

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写真ではお伝えできないのですが、セミが周りで鳴いています。午前中はミーンミーンで昼からはジージーでした。

もちろん、片柳研究所棟から歩いて坂を上り、研究棟Cにお越し頂いた方も大勢いらっしゃいまいた。

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研究棟Cはキャンパスの奥の方にあるため見つけにくく、さらに入口が分かりにくいと言われることがあります。マクドナルドの裏にある建物です。研究棟Cに来られる際は、よろしければ下の写真を参考にして入口を見付けて下さい。

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日本言語聴覚学会にVocagraphyを出展

2023年7月26日 (水) 投稿者: メディア社会コース

▶︎愛媛県で開催された第24回日本言語聴覚学会にスマホアプリ「Vocagraphy(*)」のブースを出展しました。

コロナ禍にアプリをリリースしたため、対面で多くのSTの方々に説明をしたのは初めてのことでした。難聴児を専門に指導しているSTさんは少ないと聞いていたので反応があまりないのではと心配していましたが、予想を上回る多くの方々に話を聞いていただけて、参加して本当に良かったと思います。

以下のようなお声を頂きました。
・すごいアプリですね!ぜひ使います。
・使うかどうか分からない言葉カードを沢山持ち歩いているので、このようなアプリがあると助かります!
・テレビで見て、すでにインストールされてますよ!
・失語症のリハビリに使えますね。
・発達障害のお子さんに使います。
・無料なんですか、助かります!

まさに、共感の渦がおきるとは、この事なのだと思いました。来年もぜひ出展したいと思います。

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Vocagraphyについての詳細はこちらをご覧ください。

https://blw.jp/

※Vocagraphy(ボキャグラフィー):聴覚障害児が言葉を覚えるために開発されたスマホアプリ。身の回りのものをスマホで写真にとって、アプリに読み込んで絵カードを作成し、クイズをすることができる。


メディア学部 吉岡 英樹

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略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。


 

2023年度・第2回オープンキャンパス開催報告

2023年7月25日 (火) 投稿者: メディア社会コース

去る7月23日(日)、東京工科大学八王子キャンパスにて、本年度2回目となるオープンキャンパスが開催されました。
我が森川研も6月の第1回に引き続き出展し、多くのお客様をお迎えしました。
 
研究棟Cの3階にある森川研の展示テーマは「メディア&エンタテインメント研究」。
4年生の卒研生たちが、これまで森川研でどのような研究が行われてきたか、自分たちが今どんな研究をしているかの説明をしました。
入室してくれた高校生たちからは、「ゲーム関連の研究はありますか」とか、「なぜ社会コースを選んだのですか」などの問いかけがあり、卒研生たちが自分の体験談を交えながら丁寧に質問に答えました。
森川研の研究は創作物や手に取れる成果物などがないものが多く、見た目の派手さはないのですが、その分来場者ひとりひとりとのコミュニケーションを大切にしています。
この日も高校生たちと直接、さまざまなお話をしました。
卒研生たちにとっても自分がメディア学部を選んだ理由、そして森川研を選んだ理由を思い返す良い機会になったと思います。
森川研を訪れてくれた高校生たちの記憶に、少しでもこの研究室や先輩たちのことが残っていればとても嬉しいです。

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同じ研Cの3階では他に、以下の卒研室の展示もありました。


・千種研/メディア学部生のデザイン力を地域貢献に↓

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・渡辺研/ゲームサイエンス↓

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・榎本研/コミュニケーション・アナリシス↓

Enomoto

・伊藤(彰)研/サウンドメディアデザイン↓

Ito

・椿研/様々なコンテンツ制作の研究↓

Tsubaki
 
お隣の伊藤(彰)研では、ゲームサウンド・立体音響などの音楽音響制作を紹介していました。
確かに部屋の中から車の走行音や水滴が落ちる音、ギター演奏などさまざまなサウンドが聞こえてきて、来場者たちを惹きつけている様子がよくわかりました。
ゲーム関連の研究室はいつも大人気で、片柳研究所での三上・兼松研の「ゲーム制作と先端研究」の展示は、毎度のことながら多くのお客様を集めていたようです。
 
また、研Cの他のフロアにも6月以上のお客様の来場がありました。
4階の進藤研では、高校生や同伴の方々を前に、卒研生がデジタルマーケティング研究室の説明を行っていました。
メディア学部と言えばゲームや映像をイメージする高校生が多いと思いますが、きっとOCに参加することで、マーケティングや広告・PRもメディアだと知るきっかけになったのではないかと思います。

Shindo
 
5階の竹島研ではコンピュータビジュアリゼーションによるデータ解析の事例を紹介。
卒研室前で卒研生がにこやかにお客様をお迎えし、室内で高校生に研究についてポスターを見せながら説明していました。
データを可視化する、と言葉で言われてもなかなかイメージし辛いですが、実際にどういうことか視覚的に示されることで、高校生たちにもこの研究室で行われている研究が、的確に理解できたのではないかと思います。

Takeshima

 
今回のOCではメディア学部から計19件の卒研室の出展がありました。
8月6日(日)と8月20日(日)のOCでも、それぞれ12件、10件の研究室の展示がある予定です。
今回来られなかった方々は是非8月のOCのご参加をご検討ください。
高校生の皆さんにとっては、進路を決める良い参考になること間違いありません!
 
(メディア学部 森川 美幸)

ハイブリッド配信を活用した中高大連携プロジェクト始動!!

2023年7月24日 (月) 投稿者: メディア社会コース

▶︎高大連携の背景

高校と大学が一緒に教育プログラムに取り組む「高大連携」が盛んに行われています。なぜなら、社会の多様化に伴い、学部学科も多様化しており、高校生が大学に入学してからミスマッチが起きないようにするのが理由の一つです。しかし、高校と大学のスケジュールは大きく異なりますし、移動するには時間や費用がかかります。そこで、ハイブリッド配信を活用した連携プロジェクトを試みることにしました。

▶︎ パンデミックを乗り越え、ようやく実現

今回連携したのは立教女学院の中学生と高校生の皆さんです。ハイブリッド配信でこれまでに4回実施し、のべ40名以上に参加していただきました。2年前に立教女学院の高橋先生が私のアプリ「Vocagraphy」をテレビで知り、ホームページから連絡をいただきました。パンデミックの影響でこれまで実施できませんでしたが、2年経ちようやく実現しました。障害者支援について生徒さんに伝えたいという先生の熱い思いが私にも伝わりましたし、私もこれから将来を決める若い世代の皆さんに取り組みを知って頂くことを心待ちにしていました。

▶︎ 聴覚障害について知る機会を

授業は中高生が終礼などを終えて集まることが出来る夕方から開始し、下校時間までに終わるようにしました。1時間ちょっとの間に行うタイトなスケジュールですが、ハイブリッドだからこそ可能になります。大学生はちょうどゼミで集まる時間ですので、いつもと変わらないスケジュールで参加できました。お互いに負担が最小限にするのも継続するポイントだと感じました。

授業のタイトルは、「サイレント・コミュニケーション体験と情報工学による聴覚障害支援」です。私たちの日常に音が溢れていますが、それらの音が聞こえなかったり、聞こえにくかったりする聴覚障害をもつ人々もいます。ジェスチャーや手話で会話をし、音声を使わないコミュニケーションを体験し、聴覚障害への理解を深めるのがねらいです。また、情報技術を使った聴覚障害支援方法についても学び、テクノロジーを活用した共生社会の実現について考えます。

▶︎ ハイブリッド授業の様子

手話を教えて頂くのは、いつも研究室の演習講師として大学生に手話や聴覚障害のことを教えている及川澄志先生です。及川先生自身も聴覚障害の当事者で、ろう学校や自分で経営する学習塾で子どもたちに勉強やプログラミングを教えています。普段は聴覚障害児やその保護者と接することが多い及川先生ですが、大学で教えるようになり、聴覚障害のことをほとんど知らないきこえる人たちに、聴覚障害のことを理解してもらう機会が増えたと思います。今回のように、聴覚障害に興味を持った中高生の皆さんに話をする機会は、多様性のある社会を作る上でとても重要だと考えています。

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写真:手話の指導をする及川澄志先生

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写真:ハイブリッド授業の様子

▶︎ 8月には高校生がキャンパスへ!

さて、このプロジェクトはオンラインでの交流だけが目的ではありません。実は、8月に高校生がキャンパスに来て、研究室で大学生と一緒に最後の授業を受けます。オンラインで実施するのは少し難しい「難聴体験」や、学生とのディスカッションを行う予定です。

詳しくは、後日大学のホームページでご報告したいと思います。そして9月以降も中高生と大学生の交流を深め、多様性のある日本のミライを作るために学んでいく予定です。

 

【関連記事】対面とオンラインの両方で行うハイブリッド授業を活用して、多様性に対応する教育の仕組みを実現したい!

 


メディア学部 吉岡 英樹

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略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。


 

良い間違いと悪い間違い(音声編)

2023年7月21日 (金) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

前回に続き、2クラス分類問題における良い間違いと悪い間違いについて考えてみます。

私の授業は「先端音声処理特論」なので、音声に関連することを考えてみましょう。話者照合と呼ばれるシステムでは、声のデータをもとに、それがある人の声であるかどうかを判定します。

話者照合の使い道はいろいろありますが、代表的なもののひとつが犯罪捜査です。犯人のものと思われる声のデータをもとに、容疑者が犯人かどうかを判定するわけですが、わが国の司法の原則は「疑わしきは罰せず」ですから、この場合の判断基準は極めて高い値である必要があります。

しかし、同じ犯罪捜査であっても、容疑者の発見に話者照合を用いることもあります。事件に関連する大勢の人の声を集めて、犯人のものと思われる声をもとに、疑わしい人を見つけるわけです。この場合、容疑者とされてからも捜査は継続するので、間違えたからといってすぐに冤罪にはつながりません。一方、大勢の人に含まれる犯人を見逃してしまうと、その後の捜査で犯人が見つかることはなくなってしまいます。なので、低い基準で判断をする必要があるわけです。

似たような例は、音響識別と呼ばれる分野にもあります。機械の音から故障を発見する場合とか、聴診器の音から病気を発見する場合などです。これらのケースで、どんな使い方の場合には基準値が高くなり、どんな使い方の場合には基準値が低くなるのか、頭の体操だと思ってぜひ考えてみてください。

 

良い間違いと悪い間違い(一般編)

2023年7月19日 (水) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

大学院の講義科目「先端音声処理特論」では、音声を対象とした様々な機械学習方式を紹介していますが、その導入として、機械学習の基礎的な部分から話を始めています。

機械学習の最も基本的な応用は2クラス分類と呼ばれるもので、未知のデータが○○であるかどうかを推定するといった形で使われます。このとき、最初に「○○である確率」が求まり、それに基づいて「○○である」あるいは「○○でない」という結論が出されるのですが、その際の基準は、必ずしも「確率が50%以上かどうか」である必要はありません。

そんなふうに聞いてもなかなかピンとこないかもしれないので、授業では具体例を挙げて説明します。基準をもっと低くしなければならない代表例は、テロリストの発見です。空港のセキュリティチェックで、万一テロリストを見逃してしまうと大変なことになります。一方、テロリストでは無い人をテロリストだと疑ったとしても、さらに念入りなチェックをするだけなので、手間をかけてしまったことを謝るぐらいで済みます。こういう場合には、5%とか1%とか、とにかく低い基準で「見つけた!」と出力することが必要です。

逆に、基準を高くしなければならない例としては、油田の採掘場所の発見というのがあります。ある地域に石油が出そうな場所がいくつかあるとして、それを全部見つけられなくても大きな問題ではありません。でも、ここだと思った場所に何億円もかけて採掘設備を作って、そのあとで石油が出なかったということになったら大損です。このような場合には、95%とあ99%とか、とにかく高い基準で「見つけた!」と出力しなければなりません。

こうした違いは、Precision(正解制度)とかRecall(再現率)とか、あるいはFAR(誤検出率)とかFRR(誤棄却率)といった用語を使って定式化されています。実際に役に立つシステムを作るためには、ただ精度を上げようというだけでなく、どのような精度を上げるべきかを考えるのも重要だといえるでしょう。

重要なことは何度でも

2023年7月17日 (月) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

今年度のメディア学部では、音響関係の授業の担当に変更があって、私が担当する科目が少し増えました。1年生の「メディア学入門」でも音響の回があるし、2年前期の「メディア情報処理の基礎」も半分は音の話です。そして2年後期の「音声音響メディア処理論」は全編が音の話です。ついでに言うと、大学院でも「先端音声処理特論」という科目があります。

もちろん、各科目で扱う内容はそれぞれ異なり、学年に応じて専門性が高くなっていくのですが、話の進め方として、どうしても最初は基本的なことから入ることになります。受講生の皆さんの頭をリフレッシュするためにも、最初は「波長と周波数の関係」とか「サンプリング周波数とは」とか、そんな話から入るのが定番です。

そういう内容を話していると、ふと「これって別の授業でも出てくるよな」と思うことがあります。学生さんも同じように感じることがあるかもしれません。あるいは、私自身の授業だけでなく、他の先生の授業と重複している部分もあるかもしれません。

一度出てきた内容は省略すればいいのに、と思う人もいるかもしれませんが、大学の授業は選択科目が多いので、その科目を取っていない人もいるはずです。そう考えると、基本的なことはやはり説明しておかないといけません。また、必修科目で話した内容であっても、忘れてしまった人もいるかもしれません。重要な事柄であればあるほど、忘れてしまった人にもう一度説明してあげることの必要性も高まります。そんなふうに考えて、一度出てきたはずの内容も、なるべく丁寧に説明するようにしています。

同じ内容であっても、どの授業で出てくるかによって、学生さんの受ける印象は変わってくるかもしれません。また、話し手の調子によっても内容は微妙に変化します。2つの授業が互いに矛盾するような内容になってしまうのは論外ですが、そうじゃなければ、少しずつ趣向を変えながら、同じ内容を何度も説明するのも、時には必要なことなのではないかと思いながら授業に臨んでいます。

インディーゲームの祭典「Bitsumiit」

2023年7月15日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です

7月14日から16日にかけて,インディゲームの祭典「Bitsummit」が京都で開催されました.世界中から多くの開発者が集まり大変なおモア釣りになっていました.

インディーゲームの定義は諸説あってたまにSNSで論戦になることもありますし呼び方も,「インディーゲーム」,「イン ディーズゲーム」,「インディーズ」,「インディ」など,同じイベントでもちょっと表現が違っていたりするので,ここではあまり気にしないでおきたいと思います.

私が足を運ぶ目的は,国内外の先鋭的なゲーム開発者が,実験的で挑戦的で個性的なゲームをたくさん持ってきてくれること.そしてそれらの中でも,まだリリースの予定すらないゲームにいち早く触れることができることです.大規模な予算をかけるパブリッシャーのゲームでは成立しえない挑戦の数々を体験できるのが何よりの刺激です.

今回もたくさん刺激を受けてきました.その中でも,コントローラを手に取るとそのゲームの世界に引き込まれ自然と操作方法に慣れてプレイができてしまうゲームが多いことが素晴らしいと思いました.それなりにルールが複雑なアクションゲームであっても,すんなりとゲームの世界には入れて,5分もすればそのゲームの楽しさに気づき,もっと遊んでいたいと思える感覚になることができます.

これは現在東京ゲームショウ向けのゲームを作っている学生たちにもいつも指導していることでもあります.

個別のゲームをここで紹介するのは大変なので,Twitterのほうでつぶやいた情報をぜひ見てください.

P.S
今年のBitsummitは祇園祭と重なっていたため,京都は大変な混雑になっておりました.連日の猛暑も手伝って大変過酷な夏の旅となりましたw.

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東京工科大学オープンキャンパス2023/7/23(日)開催!(メディア学部 藤崎実)

2023年7月14日 (金) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部の藤崎実です。

次回の東京工科大学オープンキャンパスは、2023/7/23(日)に開催です!
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今回の来場型オープンキャンパスでは大手予備校講師による総合型選抜対策講座や入試説明会などを申込制、入退場自由で行います。
当日は、メディア学部の説明に続いて模擬授業が行われます!

この日の模擬授業は、東京工科大学メディア学部社会コースの吉岡英樹先生による「メディアとSDGs」です。
模擬授業の内容としては、より良い社会を作るために、情報技術を活用する方法のご紹介となります!

◎吉岡英樹先生の情報はこちら

◎オープンキャンパスの案内はこちら

またバーチャルオープンキャンパスでは7月3日(月)23日(日)の期間に学長による大学紹介や学部・学科説明などがオンデマンド動画でご視聴になれます。

詳細内容および申込は下記よりご確認ください。

■7月来場型オープンキャンパス紹介WEB
https://jyuken.teu.ac.jp/jyuken/visit_oc_202307.html

7月オープンキャンパス メディア学部公開研究室一覧
https://www.teu.ac.jp/gakubu/media/oc_labo_2023_07.html

■7月バーチャルオープンキャンパス紹介WEB
https://jyuken.teu.ac.jp/jyuken/online_oc_202307.html

■オープンキャンパス申込フォーム
https://www.teu.ac.jp/entrance/open/reception/index.html

東京工科大学を志望されている方はもちろん、
これから大学選びをされる方も、ぜひご参加ください!きっと得るものが大きいと思いますよ

(メディア学部 藤崎実)

コンテンツ関連の国際連携

2023年7月12日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

メディア学部が「メディア学」の元祖という話は,よく学部紹介などでもされると思います.同じようにメディア学部は「ゲーム開発者育成」でも元祖ですし,コンテンツ制作にかかわる教育と研究でも,設立時から多くの実績を積んできました.

アニメや,ゲーム,CG,漫画といった分野は,日本を代表するPOPカルチャーとして認識されていて,国際会議(SIGGRAPHやDiGRAなど)や国際的なイベント(東京ゲームショウ,Anime Japanなど)での研究成果の発表や国際的なイベントの開催(Global Game Jamなど)などを通じてメディア学部のことを知ってもらい,海外の大学から提携の希望などが多くありました.

実際,海外の大学と提携するのは非常に時間のかかる大変な仕事なのですが,つたない英語でコミュニケーションしながら多くの大学と提携をし,コロナ禍でも対面,オンラインと様々な形で交流してきました.

海外の大学との三上研究室他,コンテンツやゲーム系のプロジェクトに限定してでも,2022年から2023の一年間にこれだけあります.

(1)海外の研究生受入れ
・Upsala大学(スウェーデン)※単位互換制度もアリ
・ISART Digital(フランス)
・Harz大学(ドイツ)
・キングモンクット工科大学トンブリ校(タイ)
・シラパコーン大学(タイ)

(2)サバティカル教員受入れ
・Skovde大学(スウェーデン)※Henrik先生

(3)海外へのメディア学部生,教員参加プログラム
・シレジア大学(ポーランド)他GAME LAB加盟校とのプロジェクト(ポーランド,チェコで開催)
・シラパコーン大学(タイ)

(4)海外との遠隔共同制作プロジェクト
・吉林動画学院(中国)※International Game Jam
・Harz大学(ドイツ)※International Game Project

海外の研究生は,ともに卒業研究や大学院のゼミに参加をするので,自然と多様なコンテンツに対する文化的な違いなどを理解する機会になりますし,日常的に英語でのコミュニケーションの場が産まれます.サバティカルの先生はその分野で先進する先生が来訪することが多く(Henrik先生は産学連携でも著名なSweden Game Arenaの中心的な人物)大変多くの学びを学生や教員たちに与えてくれます.

このほか,三上がキングモンクット工科大学トンブリ校(タイ)のゲームUIやUXの講義(前15回,英語)を担当したり,海外の大学とのコラボレーションはもはや日常的に行われていたりします.

メディア学部に来ると,ちょっと手を伸ばすとゲームやコンテンツを題材に国際交流ができます.ぜひ,世界に名だたるコンテンツ開発者育成に興味を持ったら東京工科大学へ.

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2018年に東京工科大学で開催したISART Digitalの学生とのGame Jamの様子

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2020年のGlobal Game Jamの様子

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2022年のGAME LABプロジェクトのチェコでのイベントの様子

今年も出展します東京ゲームショウ,出展作品のプロトタイプがオープンキャンパスで体験できます

2023年7月10日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

今年も暑い季節がやってきました(まだ梅雨明けていませんが・・・).

暑くなってくるとやってくるのはオープンキャンパスと東京ゲームショウ.昨年に引き続き現地でのリアル出展がかないましたので,学生たちが鋭意制作中です.

出展に際しては,ゲームの開発はもちろん,ブースでゲーム作品を紹介するためのポスターやパネル,プロモーションビデオからWebコンテンツなど,ありとあらゆる販促物の制作もあります.東京工科大学では,これらの規格から制作,プロモーションまでを学生チーム主体で進めていくのが特徴です.

プロジェクト演習インタラクティブ・ゲーム制作には,ゲーム制作に必要な要素技術を学ぶための授業と,そのスキルを終結させてゲームを企画,開発,プロモーションする演習が用意されています.開発のための時間はいくらあっても足りませんが,決められたスケジュールに対して,納得のいくものをチームで作り上げていく過程で,学生にはなかなか身につきにくい,作業スピードの把握や向上,チェックや承認のプロセスといったものも学べます.

学生チームのSNSなどもありますのでぜひ,フォローをお願いします.


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私の手元には,開発のマイルストーン(チェックするタイミング)の時には,山のように素材が積み上がりますが,毎回チェックするたびに改善されていく姿をリアルに見ることができ,学生たちの成長を感じられます.

前回6月18日(日)のオープンキャンパスでも展示しましたが,7月23日(日)のオープンキャンパスでも,さらに進化した形で展示し,来場者に試遊してもらえるようにしています.

実際に,初めてそのゲームに触れたユーザーが,ゲームの世界やルールを理解して楽しんでもらえるか?
これを実現することや,うまくいっていないことを知ること,その理由を探ることは大変重要な学びです.毎年オープンキャンパスでの展示をロケーションテスト(ロケテ)に見立てて,進化していくゲームの様子や,リアルな学生の苦労や努力を知ってもらえたらと思います.

ご来場,お待ちしております!

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6月のOCの様子

 

文責:三上浩司

【SNSとマーケティング④】ステルスマーケティング規制に関する解説記事を書きました(メディア学部 藤崎実)

2023年7月 8日 (土) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部の藤崎実です。

2023年10月に、ついに日本の法改正が行われ、ステルスマーケティングの規制が始まります。

私はクチコミマーケティングの実践者及び研究者として、クチコミマーケティング協議会(通称:WOMJ)の活動を2009年から行ってきました。そして2022年から理事長を拝命しています。

法改正の施行に当たって、広告業界の関係者やマーケティング業界の人たち、あるいはインフルエンサーたちは何に注意すべきなのか。
宣伝会議社から依頼を受けて、月刊『ブレーン』6月号に寄稿をいたしました。
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そして、株式会社宣伝会議が運営している広告界・マーケティング界に特化したWebメディア「アドバタイムズ」でも
同雑誌記事のWeb版を執筆、寄稿しました。

▶︎【解説】広告関係者は今こそ知っておきたい「ステマ規制」の導入

健全なクチコミマーケティングを発展させるために、ステマ規制は絶対に必要です。
みなさんも、是非とも記事をお読みくださいね。

(メディア学部 藤崎実)

東京工科大学 来場者型 オープンキャンパスの開催について

2023年7月 7日 (金) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、東京工科大学にて6月18日にオープンキャンパスが開催されました。今年は、通常通りのオープンキャンパスの開催となりました。当日は、メディア学部希望が281名で、これは6月としては2019年のコロナ前以上の申し込みでした。炎天下の中の開催となりましたが、メディア学部の研究が紹介されている研究棟Cには大勢の方が来てくださいました。バーチャルオープンキャンパスでは味わえない、学生さん達との交流や、研究室の見学ができます。学生スタッフさんは研究室見学では4年生が主に行っていますので、学生生活全般の話だけでなく、どのような研究を行っているのかなど幅広くお話出来ると思います。 6月はメディア学部からは、19程の研究室が研究室を公開しました。次回の来場型オープンキャンパスは 八王子キャンパスは、7月23日(日)です。メディア学部からは、コンテンツコース、技術コース、社会コースからそれぞれ、異なる研究室が紹介を行う予定です。現役の学生さん達と直接、触れあって学生生活の様子や研究内容についてなど気さくにお話できる場でもありますので、一度来場した方もまだの方も是非、参加してください!

6月には公開していなかった研究室も公開予定です。是非、皆さんの参加をお待ちしています。

 

次回のオープンキャンパスの詳細は以下のリンクから。

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東京工科大学 来場型オープンキャンパス 

文責:飯沼瑞穂

 

 

【SNSとマーケティング③】クチコミマーケティングに関するガイドライン改定-WOMJガイドライン-(メディア学部 藤崎実)

2023年7月 7日 (金) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部の藤崎実です。

YouTuberやインスタグラマーやインフルエンサーと一緒に、健全なクチコミマーケティングを発展させるために。

私が理事長をつとめる「クチコミマーケティング協議会(通称:WOMJ)」では、20233月に消費者庁から発表された景表法の指定告示(ステルスマーケティング規制)の運用基準の内容を受け、新・WOMJガイドラインを制定すべく、議論を重ねてきました。

そして、ついに改定版の「WOMJガイドライン」を2023621日に発表するに至りました。

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【報道関係各位】リリース「WOMマーケティング協議会」クチコミマーケティングに関するガイドライン改定

▶︎クチコミマーケティング協議会」(通称:WOMJ

消費者を騙す悪質なクチコミを許してしまっては、マーケティング業界そのものの発展が損なわれてしまいます。

業界でのルールづくりとガイドラインの遵守は、消費者や生活者を守るために必要なものなのです。

(メディア学部 藤崎実)

【SNSとマーケティング②】消費者を騙すステルスマーケティングは違法(メディア学部 藤崎実)

2023年7月 5日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部の藤崎実です。

SNSの発展と普及に伴って、ネット上のクチコミに注目が集まっています。その市場規模も拡大する一方です。
今や消費者や生活者は、マスメディアからの一方的な広告よりも、自分と同じ生活者からのクチコミの方を信頼しているのです。

人気のYouTuberやインスタグラマーは、広告やマーケティング業界ではインフルエンサーと呼ばれています。
そして、そうした多くの人に影響力を持つインフルエンサーに、商品を紹介してもらうマーケティングを、インフルエンサーマーケティング、あるいはクチコミマーケティングと言うことは前回、お伝えした通りです。

ただし、そうしたマーケティング手法には、大きな問題があります。YouTuberやインスタグラマーが紹介する商品が、企業からの依頼に基づくことを、一般の消費者に隠して行われるステルスマーケティングの存在です。

このブログではあまり難しいことは述べませんが、実際は広告であるにも関わらず、その事実を隠してインフルエンサーやYouTuberやインスタグラマーが商品を紹介することはステルスマーケティングと呼ばれています。そして、そうした欺瞞的な行為は、例えば米国では法律で禁止されているのです。

消費者を騙すようなステルスマーケティングは大きな問題です。そこで日本でも消費者庁が法規制に動き出しました。2022年の秋から有識者による議論が重ねられてきました。そしてついに、202310月から景品表示法の指定告示(ステルスマーケティング規制)が施行されることになったのです。

もちろん、日本におけるクチコミマーケティングの業界団体である「クチコミマーケティング協議会」(通称:WOMJ)も、その議論に協力してきました。

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▶︎消費者庁 ステルスマーケティングに関する検討会 

▶︎クチコミマーケティング協議会(通称:WOMJ)

そして、消費者庁によるステルスマーケティング規制の内容を受けて、WOMJガイドラインの改定に向けて、会員社による「ガイドライン委員会」を立ち上げ、十分な議論を行ってきました。

こうした取り組みはすべて、悪徳業者から、消費者や生活者を守るために必要な活動です。そして健全なクチコミマーケティングの発展を願っての業界ルールづくりなのです。

(メディア学部 藤崎実)

【SNSとマーケティング①】クチコミマーケティング協議会(WOMJ)理事長として(メディア学部 藤崎実)

2023年7月 3日 (月) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部の藤崎実です。

学生のみなさんにとってSNSは今や身近な存在だと思います。ツイッターやTikTok、インスタグラム、YouTubeといったSNSは、今やみなさんの生活の一部になっているのではないでしょうか。

そうしたSNSの発展と普及によって、生活者の声をマーケティングに活かそうという流れが生まれました。みなさんも、何らか企業によるリツイートキャンペーンに参加したことはありませんか?

あるいはインフルエンサーによるオススメ動画などを見て「ふむふむ」とか「なるほどー!」などと思ったことはありませんか?
SNSを見ていると一般の人の投稿に混ざって、そうした案件に基づく投稿が時々ありますよね。

そうした、YouTuberやインスタグラマーといったインフルエンサーに商品を紹介してもらうマーケティングを、インフルエンサーマーケティング、あるいはクチコミマーケティングと言います。

SNSの発展と共に、クチコミマーケティングの分野は大きな注目を集めているのです。そうした世の中の動きに注目して、日本における健全なクチコミのあり方の啓発や啓蒙を行う業界団体として、「WOM(クチコミ)マーケティング協議会」という団体があります。

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WOMJ サイトはこちら!

WOM(クチコミ)マーケティング協議会(通称:WOMJ)」は2009年に設立された団体ですが、私はその立ち上げの頃からメンバーとして、事例共有委員会の委員長や理事として様々な活動を行ってきました。

そして、私は現在、WOMJの理事長をつとめています。
会員社には日本の代表的な広告会社や出版社、メディア社、事業社、プロモーション運営会社、インフルエンサー事務所などが加盟しています。

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例えば2023年6月の時点で、下記の企業が法人会員として加盟しています。
ーーー
株式会社アイスタイル
株式会社アイレップ
株式会社朝日広告社
株式会社AppBrew
アジャイルメディア・ネットワーク株式会社
and tokyo株式会社
株式会社イエロー・デジタルエンターテインメント
株式会社ウェディングパーク
UUUM株式会社
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
AnyMind Group
株式会社オールアバウトライフマーケティング
株式会社小田急エージェンシー
株式会社CARTA HOLDINGS
株式会社ギークリー
株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー
株式会社GLAPentertainment
株式会社クロスボーダー
株式会社クロスリング
一般社団法人グローバル価値共創研究所(GVCCL)
株式会社講談社
コミックスマート株式会社
株式会社サイバーエージェント
株式会社サイバー・バズ
THECOO株式会社
C Channel株式会社
株式会社ジェイアール東日本企画
ジェイフロンティア株式会社
株式会社資生堂
株式会社集英社
株式会社JOY-NER
Twitter Japan株式会社
株式会社TWIN PLANET
株式会社TBWA/HAKUHODO
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社
株式会社電通
株式会社電通デジタル
株式会社電通PRコンサルティング
株式会社電通東日本
株式会社電通プロモーションプラス
株式会社東急エージェンシー
株式会社ドゥ・ハウス
株式会社トーチライト
トランスコスモス株式会社
株式会社TORIHADA
トレンダーズ株式会社
ネクスター株式会社
ByteDance株式会社
株式会社博報堂
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
株式会社博報堂プロダクツ
株式会社美通広告社
株式会社BitStar
ビルコム株式会社
株式会社フロンティアインターナショナル
株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント
MIHA株式会社
株式会社Minto
株式会社読売広告社
ーーー

クチコミマーケティングには大きな可能性があります。
その一方で、健全なクチコミを発展させるために、様々な啓発活動やルールづくりも必要です。
消費者や生活者を守るための様々な活動を行っています。

(メディア学部 藤崎実)

2022年度実績によるメディア学部長賞授賞式

2023年7月 1日 (土) 投稿者: メディア技術コース

皆さん、こんにちは。

6月20日と27日の昼休みを使って2022年度の実績による学部長賞の表彰式を行いました。学部長賞は各学部で学年ごとに何を評価をするか決め、優れた成果を残した人に授与される公式な賞です。ある年の成果を翌年度に表彰しますので、今回の表彰は2022年度の実績によるものです。したがって、昨年の1,2,3年生が今年2,3,4年生として受賞します。

20日は現2年生の授賞式を行いました。昨年1年次後期フレッシャーズゼミIIのミニ・ビブリオバトルで評価が高かった人に授与されました。直前に会場が変更になり、連絡がいきわたらなかったせいか、受賞者はもっと多いのですが4名の方のみが会場で受賞しました。

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27日は現3年生の表彰式を行いました。昨年2年次の時のメディア基礎演習IIならびにアカデミックスキルズI・IIで成績優秀だった人に授与されました。

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なお、4年生には各研究室で賞状の授与があります。昨年3年次後期の創成課題における個人単位の活動の発表が優れていた人が表彰されます。

メディア学部 寺澤卓也

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