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重要なことは何度でも

2023年7月17日 (月) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

今年度のメディア学部では、音響関係の授業の担当に変更があって、私が担当する科目が少し増えました。1年生の「メディア学入門」でも音響の回があるし、2年前期の「メディア情報処理の基礎」も半分は音の話です。そして2年後期の「音声音響メディア処理論」は全編が音の話です。ついでに言うと、大学院でも「先端音声処理特論」という科目があります。

もちろん、各科目で扱う内容はそれぞれ異なり、学年に応じて専門性が高くなっていくのですが、話の進め方として、どうしても最初は基本的なことから入ることになります。受講生の皆さんの頭をリフレッシュするためにも、最初は「波長と周波数の関係」とか「サンプリング周波数とは」とか、そんな話から入るのが定番です。

そういう内容を話していると、ふと「これって別の授業でも出てくるよな」と思うことがあります。学生さんも同じように感じることがあるかもしれません。あるいは、私自身の授業だけでなく、他の先生の授業と重複している部分もあるかもしれません。

一度出てきた内容は省略すればいいのに、と思う人もいるかもしれませんが、大学の授業は選択科目が多いので、その科目を取っていない人もいるはずです。そう考えると、基本的なことはやはり説明しておかないといけません。また、必修科目で話した内容であっても、忘れてしまった人もいるかもしれません。重要な事柄であればあるほど、忘れてしまった人にもう一度説明してあげることの必要性も高まります。そんなふうに考えて、一度出てきたはずの内容も、なるべく丁寧に説明するようにしています。

同じ内容であっても、どの授業で出てくるかによって、学生さんの受ける印象は変わってくるかもしれません。また、話し手の調子によっても内容は微妙に変化します。2つの授業が互いに矛盾するような内容になってしまうのは論外ですが、そうじゃなければ、少しずつ趣向を変えながら、同じ内容を何度も説明するのも、時には必要なことなのではないかと思いながら授業に臨んでいます。

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