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AES学生支部活動へのメディア学部生の取り組み

2023年10月23日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

こんにちは。伊藤彰教です。

今日はAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)という団体と、メディア学部の学生さんの活動についてご紹介したいと思います。

Audio Engineering Societyは、レコーディング、ミキシング、SR(サウンド・リインフォースメント:一般にはPAなどと呼ばれます)など音響制作を行う制作者や、音響機器・ソフトウエア開発などを行う産業界の方々と、音響工学や知覚研究を行う大学や研究所の方々が集う国際的な組織です。本部はニューヨークにあり、2023年の今年で設立75周年とのことです。

グローバルに広がる組織なので、地域や国でローカルチャプター(支部)があり、AES日本支部は世界的にみても活動が盛んな支部として知られています。社会人向けにも多数、世界の音響テクノロジーに関する最先端の潮流や、基礎音響を学ぶセミナーなどを開催しており、近年ではゲームオーディオへの取り組みなども広く紹介しています。これらのセミナーには、音響業界を志す大学生、専門学校生なども多く参加しています。

さらに日本支部の下部組織として、AES日本学生支部があります。こちらは学生主体で年に1回の研究・制作発表会と社会人との交流会を実施しています。こちらは昨年2022年のフォーラム開催の様子です。学校教員や社会人はあくまでサポートにまわり、熱心な学生さんが主体となって自主的に運営されています。

メディア学部としては長いこと、あまりご縁がありませんでしたが、コロナ禍真っ只中の2020年から本格的に発表を行う機会を得ることとなり、オンライン発表という不利な状況のなか、立体音響制作について様々なメディア・テクノロジーを駆使しながら上手に発表していました。メディア学部らしく、ゲームにおける立体音響制作の試みについても2021年に発表をしていますこうしてここ数年で、メディア学部の学生さんたちにとってご縁が深くなってきたAESですが、昨年度から学生支部の運営にも関わるようになり、メディア学部に在籍することで単に音響技術を学ぶだけでなく、他大学の学生さん達と関わることでの社会性も深められる機会をもてるようになりました。

こうした中、2023年の今年、AES日本支部が設立70周年ということもあり、都内某所で記念パーティーが開かれることになりました。幸いなことに学生さんも出席歓迎ということで、本学のみならず、多数の大学や専門学校の学生さんたちもあつまり、賑やかな交流の場となりました。

教員であるわたし自身も、ご縁が深くなったのはコロナ禍以降だったので、他校の学生さんの様子はまったくうかがい知ることができなかったのですが、それは学生さんも同じことだったようです。若い世代が、地域や学校を超えて音について楽しげに語らう時間は本当に見ていても微笑ましく、学生さんたちにもよい刺激になったようです。他大学の先生方からは「東京工科大学さんは、本当に多くの学生さんが会員として活動していて、いまや一大勢力ですね」と称されるほど、音響制作について取り組む大学として知っていただけたようです。

パーティーでは、学生支部企画の「学校紹介ショートプレゼン」が催され、東京工科大学からはメディア学部exSDプロジェクト(伊藤彰教研究室)3年の三浦海響さんが、メディア学部の音楽・音響の研究や演習の紹介を立派につとめていました。特にメディア学部の立体音響制作への取り組みは、出席していた産業界の方々にも注目していただき、学生さんと企業の方との出会いを円滑にしてくれました。現状ではあまり具体的なことは書けませんが、企業の方からのお誘いで、学内ではなかなかできない貴重な体験の機会をいただく学生さんも増えたようです。

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最新情報では、どうやら2023年(今年)の学生・若手フォーラムは11月下旬に開催されるとのこと。会場はどこなのか、どのような発表企画を行うのか…。学生さんのさらなる自主的な取り組みについて、教員としても楽しみにしながら、頼もしい学生主体の活動を見守っていこうと思います。

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