後期「シナリオアナリシス」「デジタルキャラクターメイキング」スタート
2023年10月 4日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
みなさん,こんにちは.メディア学部の兼松です.
後期が始まってから1週間と少し経ちました.
私が担当しているプロジェクト演習「シナリオアナリシス」と「デジタルキャラクターメイキング」もそれぞれ初回が終わり,それぞれ受講生も固まってきたところです.後期はどちらの演習も,前期と比べて座学少なめ,実制作多めの配分で実施します.
さて,近頃何かと話題にあがるSociety5.0ですが,上記の演習で取り扱うシナリオやキャラクター制作にとっても無関係ではありません.
わかりやすく話題に上がるのは,ChatGPTやstable diffusionなどの生成系AIの進歩・普及ですね.
私も空き時間などにこれらのAIを使って遊んでみたり,授業でも私の意見とchatGPTの意見でどれくらい違うか比較したりなどしてみています.現状ではこれらのAIの普及によってシナリオ執筆やキャラクター制作に関する人間の仕事がなくなっているというようなことはありません.それに私個人としては今後も人間のクリエイターが必要なくなるということはないと思っています.ただ,セルがに着色していたものが,デジタルに置き換わったように,道具が進化・変化していくということは絶対にあると思います.
特にデジタルキャラクターメイキングのほうだとわかりやすいですね.この演習では,「上手い絵・イラスト」を描くための授業ではありません.だからこそ,キャラクターデザインではなくキャラクターメイキングと意図的に名前をつけているわけですが,最終的には自分の意図した通りのキャラクターが,他人(デザイナーをはじめとする他の制作スタッフ)に伝われば良いのです.
したがって,これら生成系AIの進化はむしろ,今まで「キャラクターを作り上げるセンスや素養,ネタを十分持っているのに,ビジュアル資料を提供できなかったからキャラクターメイキングを諦めていた人」でもキャラクターメイキングができるようになる,とも考えられます.
これら生成系AIを活用して私の授業の課題をうまく突破しにかかる学生がそろそろ増えてくるのではないか,とちょっと楽しみにしています.
(文責:兼松祥央)
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