ソーシャル ビジネスについて その2 CSRとDue Diligence
2023年10月18日 (水) 投稿者: メディア社会コース
近年では、社会のグローバル化が進み企業の社会的責任が問われる時代となりました。企業の社会的責任のことを、英語でCSR(Corporate Social Responsibility)と呼び、近年では日本でも多くの企業がCSR部門を確立し活動をしています。今までは、経済的な利益を追求することに重きを置いていた企業も、社会的な責任を果たすこと、様々なステークホルダーとの関係性を念頭に置いたビジネスを行うことが期待されています。2010年にジュネーブにある国際標準化機構であるISO(International Standardization Organization)が倫理の世界標準を世界各国の企業代表との議論の末、明文化しました。この標準化コードをISO26000と呼びます。ISO260では透明性、人権、環境へ配慮、腐敗防止、などの項目が明文化され、日本国の企業もこれらの基準に応じた活動を行うことが期待されています。また倫理基準を守らない企業と取引を行うことも禁止されています。
現在、メディアの偏向報道や、人権侵害を行ったエージェントと、取引きを行い続ける放送局などの問題が日本でも国際的な問題として扱われていますが、メディアも倫理の世界標準化に見合った経済活動が重要です。デューデリジェンス(Due Diligence)とは、自社や個人が、このような倫理規定を破っている団体や企業とは関係を持たないように、自分で調べて、調査することの義務を表した言葉です。ソーシャルビジネスやソーシャルデザインを考える上でCSRやDD(Due Diligence)について考える必要があるでしょう。 秋学期に開講されているソーシャルデザイン論ではこのようなトピックにも触れて議論を進めています。
文責 飯沼瑞穂
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