【広告は生きている】広告は社会を写す鏡である①(メディア学部 藤崎実)
2024年1月29日 (月) 投稿者: メディア社会コース
メディア学部の藤崎実です。
私の授業では「広告は社会を写す鏡である」というキーワードが何度か出てきます。
広告は今という社会で暮らす生活者とのコミュニケーションです。
したがって、今という時代に生きている人たちにピンとこなければ、意味がないのです。
例えば日本でクルマが普及し始めた戦後のモータリゼーションの時代は、
同時に大衆車の出現や道路の舗装も進んだ時代でした。
クルマの広告も、その時代ならではの訴求の仕方がありました。例えば、クルマは人々の憧れや、最先端の文化の象徴でもあったのです。
広告は今という時代や社会や暮らしを見据えて、考えて、作られています。
その最もわかりやすい象徴がコピーです。
その時代時代に作られたコピーを並べていくと、確かに時代を反映していることに気づきます。そうしたコピーには以下が挙げられます
「男は黙ってサッポロビール」
「モーレツからビューティフルへ」
「想像力と数百円。」
「あなたの夏が、わたしの夏でありますように。」
「好きだから、あげる。」
「夏の記憶は、濃い。」
「諸君。学校出たら、勉強しよう。」
「サラリーマンという仕事はありません。」
「おいしいものは、脂肪と糖でできている。」
「史上最低の遊園地。」
「おじいちゃんにも、セックスを。」
「ぜんぶ雪のせいだ。」
「みんながみんな英雄。」
広告コピーはまるでタイムカプセルのようなものですね。
(メディア学部 藤崎実)
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