AIの活用
2024年1月 3日 (水) 投稿者: メディア技術コース
1月1日に発生した能登半島地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。また、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。翌日には地震救援に向かおうとした飛行機の事故が羽田空港で起きてしまいました。犠牲者の方のご冥福をお祈りし事故にあわれた方にお見舞い申し上げます。
さて、前回、大淵学部長より新カリキュラムのお話がありましたが、これからはAIを抜きにした話はできません。AIとの付き合い方については昨年ブレイク?したChatGPTの影響により、各方面で様々な観点からの提言がなされています。AIの発展は急速に進んでおりできることがどんどん増える一方、制度や法律は追いつけていません。そのため、AIの活用はまだまだ手探り状態と言えると思います。
ChatGPTをはじめとした生成AIは驚くようなクオリティの結果を出してくれます。だからと言って、それをそのまま自分の成果であるように使ってしまうのは問題があると思います。例えばレポートで課された問題をAIに与え、出力された結果をそのまま使って(コピペして)自分のレポートとして提出するのは何が問題なのでしょうか。まず、例えばChatGPTは必ずしも与えられた問題を「理解」して「考えて」回答を出しているわけではありません。自然な文章の結果を出してくれますが、よく読むとおかしな内容だったり明らかに間違っていたりします。これはChatGPTの仕組みに起因します。また、Stable Diffutionではリアルな画像が生成されますが、どこかで見たことのあるような画像や不適切な画像になることがあります。場合によっては著作権の問題が発生するでしょう。これはAIをトレーニングする時に用いた画像データの問題でしょう。
何より問題だと私が考えるのは、上記のような使い方ではAIを使った本人に何も得るものがなく、理解や成長がないことです。AIを使いこなせることも能力ではありますが、AIが誰でも簡単に使える方向に進化している以上、その強みはどんどん小さくなります。AIは道具であり、それをうまく使って人間が自分の能力を高められなければ意味がないと思います。AIの進化とともにその使い方は変わっていくと思います。常にそのことを意識しながら大学での授業や研究の中で活用していく方法を考え実践していきたいと思います。
生成AIの仕組みなどに関してはこちらにメディア学部の藤澤先生による解説があります。ぜひ、ご一読ください。
なお、本稿に書いたことは寺澤の個人的な考えであることを明記しておきたいと思います。
(メディア学部 寺澤卓也)
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