サイエンスアゴラ2023に「サイレントコミュニケーション体験」を出展
2024年2月21日 (水) 投稿者: メディア社会コース
昨年11月18日(土)・19日(日)にお台場テレコムセンターで開催されたサイエンスアゴラ2023に吉岡研究室が出展しました。詳細は公式サイトや大学からのリリースをご覧ください。
大学からのリリースはこちら>
▶️メディア学部の吉岡研究室がサイエンスアゴラ2023に出展
2日間で約200名の来場者に私たちの展示を体験していただきました。聞こえにくい状況をヘッドフォンで体験したり、2つのグループに分かれてジェスチャーゲームをしたり、手話を覚えたりと、家族や友だち同士で楽しく体験していただきました。
では、なぜこのような取り組みが必要なのでしょうか。
私は5年近く聴覚障害支援に関する取り組みをしてきましたが、聞こえる人に「聴覚障害」について説明をするのがとても難しいと感じています。もちろん、私も最初はそうでした。聞こえる人にとって、音を聞くことはあまりにも日常過ぎて、意識をしたことがありません。むしろ、どこにいても音があふれていて、それらの音を意識してしまうと情報が多過ぎて疲れてしまうため、人間は必要な音だけを意識して生活しているのです。
体験した方は、「聴覚障害について少し分かった気がする」「これまで聴覚障害について考えたことが無かったが、これからは意識したいと思う」と感想を話していました。
そう、私が求めていたのは、これらの反応でした。「ゼロ」から「いち」になることで、社会が少しずつ変わっていくことがあると考えています。社会を変えるための「コンテンツ」を、これからも作り出していきたいと思います。
ここで質問ですが、聴覚障害のある方は音楽を楽しむことができるのでしょうか。聞こえる人には想像するのが難しいかもしれません。
次回に続きます、、、、、
メディア学部 吉岡 英樹
略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。
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