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アニメのお仕事(「東京アニメアワード」&「三鷹インディーズアニメフェスタ」)

2024年2月 9日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

今回はアニメのお話です.
プロジェクト演習の印象から,ゲーム専門の教員と思われると思いますが,もともとはCGを核に映画やアニメ,そしてゲームと産業界に足場を広げていますので,実は映画もアニメ,CGやVFXなどの映像コンテンツも専門の分野だったりします.

特に,アニメはディジタル技術の黎明期に,本学メディア学部の教授だった金子先生の「つて」もあり,業界全体がディジタル化に舵を切る中で,大学の研究者としてお手伝いさせていただきました.業界としてのスタンダードを作っていったり,様々な会社が協力して対応していけるように「デジタルアニメマニュアル」なる書籍を足掛け10年にわたって出版し続けたおかげで,新しい技術をいかにアニメの中に取り込んでいくのか,かなり俯瞰した視点で見ることができるようになりました.その結果,ワークフロー全体のプロデュースの話や,場合によっては業界全体のビジネスの話,さらにはCGやAIなどの技術を活用した制作技術に至るまで,幅広く経験を積ませていただきました.

そんなおかげもあってか,いくつかのアニメフェスティバルには運営や審査などでお声掛けをいただき,若いクリエイターが飛躍するきっかけになれるように,可能な限り活動したりしております.

そんな中で,これから開催されるイベントを2つ紹介します.

ひとつ目は「三鷹インディーズアニメフェスタ」

こちらは現在は三鷹市が主催する,アニメ作品のためのフェスティバルで,今年で22年目を迎えます.当初は私もアニメーションのデジタル化で活動をご一緒していたNPO法人と本学メディア学部の学生たちが立ち上げ,その後三鷹市の恒例イベントに成長してきました.(なお,当時立ち上げに携わっていた学生は現在でも運営の中心ですし,大手アニメ制作会社でご活躍されています)

私は15年ほど前から,実行委員長兼審査委員長として,市町村が主催する,市民のためのインディアニメフェスティバルという性格を加味してお手伝いをさせていただいています.

ふたつ目は「東京アニメアワードフェスティバル」です

こちらは,本格的なお手伝いは今年からなのですが,東京アニメアワードは長らく審査委員を続けておりました.東京アニメアワードフェスティバルでは,世界中から集められた短編アニメーションの一次審査を担当しました.力作ぞろいで審査は大変でしたが,選ばれたどの作品をとっても,メッセージ性が素晴らしかったです.この後3月に対象が選ばれます.

このような審査委員会に参加して,最もありがたいと思うことは,他の審査員の作品対する評価や考え方に触れることができることです.このようなコンテストは,それぞれ審査の仕方はありますが,単純に得点を付けるだけでなく,各審査委員がどこを評価しているのかについて解説して合議により決定するコンテストもあります.
そうした場で,多様な考え方に気づき,またそれを教育に還元することもできたりします.

年度末など忙しい時期にやってくるイベントではありますが,学部の教育にも反映できる点も多く,積極的に参加して学んでいっています.

 

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