AES “Audio for Games” 参加記
2024年5月20日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
こんにちは。伊藤彰教です。
去る4月27日からの3日間、ゲームと音響に関する国際会議 “Audio for Games”が開催されました。数年前にLondonにて開催されて以降「次は日本で!」という企画はあったものの、世界的な感染症の影響で延期に延期が繰り返され、2024年の今年、ようやく東京藝術大学千住キャンパスにて開催されました。
欧米・アジアなど世界各国から、ゲーム制作者、音響研究者など多様な背景を持つ方々が150名ほど集まり、国際色豊かな環境の中で活発な意見交換が行われました。
「世界に発信する絶好の機会!」ということで、わたしたち東京工科大学メディア学部のゲーム研究・教育に関する取り組みを、音楽・音響面を中心に発表しました。英語ではありますが発表内容は論文としてオープンとなっていますので、ご覧いただければと思います。
さらにありがたいことに、東京藝術大学の先生方にお誘いをいただきまして、わたくしを含めて3名の先生方にて「大学におけるゲームサウンドの教育」というラウンドテーブルにも参加しディスカッションを行いました。
わたし自身、本当に久しぶりの国際会議ということで緊張もありましたが、国際会議らしく会場からの質疑も盛り上がり、充実した発表となりました。特に、メディア学部の特色のひとつでもある「プロジェクト演習による実践教育」と「実技経験をもとにした高度研究への発展」という仕組みは、海外の教育機関からも注目を集めることができました。さらに「音楽・音響がゲーム教育・研究の中にしっかり組み込まれている」という事例は国際的にも珍しいとのこと。
三上先生・安原先生をはじめとする先生方と「国内にとどまらず国際的にも特色あるカリキュラムと教育環境の実現を!」ということを目指して日々努力しておりますが、その成果を海外の専門家の方々にも認めていただけることとなり、たいへん充実した発表機会となりました。
東京藝術大学では、数年前からゲームに関する教育・研究を徐々に深化させていることは知っておりましたが「数年後にさらに本格化させる大きな動きがある」との興味深い発表もなされました。そのような中で「東京工科大学が20年来継続している教育プログラムも大変参考になる」というありがたいコメントをいただくこともできました。
次回の “Audio for Games”が、いつ、どこの国で開催されるかはまだ未定ですが、次回は学生の研究発表の実現も目指して、ゲームサウンドの研究・教育をより一層深めていきたいと、決意を新たにする国際会議となりました。
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