プロジェクト演習デジタルキャラクターメイキング(2024年度前期)
2024年5月 1日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
みなさん、こんにちは。メディア学部の兼松です。
今年度の授業も始まり、今は14回中2〜3回終えたところですね。
私が担当しているプロジェクト演習デジタルキャラクターメイキングもちょうど最初の座学パート、キャラクターを作るにあたって知っておいてほしい前提を学ぶ部分が終わったところです。
デジタルキャラクターメイキングは、簡単に言えばアニメやゲームなどに登場するキャラクターの作り方を学ぶ演習です。
しかし、「キャラクターの絵の描き方を教えてもらえる」ような授業ではありません。
アニメやゲームのキャラクターは、作品にこめられたテーマやストーリーを視聴者・ユーザーに伝える役割を担っています。したがって、外見以上に内面もしっかり作りこんでいかなければなりません。したがって、内面を中心に設計しつつ、内面に合わせて外見も考えていく、といった形になっています。
さて、私が担当しているプロジェクト演習はこのキャラクターメイキングと、シナリオアナリシスの2つがありますが、どちらも基本的には半期ごとに同じ演習を繰り返し開講する形をとっています。つまり、1年生からスタートして徐々にレベルアップしていくというよりは、どの学年のどの学期から始めても良いことを重視しているということです。
すでにどちらの演習も10年以上(私がまだ本学の学生だったころから)続いていますが、もともとアニメやゲームなどを制作する他のプロジェクト演習をメインでとりながら、シナリオやキャラも並行して学びたいという学生が多かったからです。
実際、私の演習では履修者よりも聴講者のほうが多い傾向で、多い時は受講生の8割が聴講でした。これはもともとプロジェクト演習は同時に1つしか履修登録できないという縛りがあったからですね。
しかし、今年度の1年生からは新カリキュラムが始まり、状況が少し変わってきました。
新カリキュラムについては、大学WEBサイトで紹介されていますので、そちらをご覧ください。
https://www.teu.ac.jp/gakubu/media/curriculum2024.html
プロジェクト演習に関するところだけ簡単に言えば、同時に2つ取れるようになったのですが、これによってデジタルキャラクターメイキングでは、例年よりもだいぶ受講生自体が増えました。それだけでなく、ほとんどの学生が履修登録をしたそうです。
もともと数人の履修生+残りは全部聴講生という状況が完全に逆転した形です。
もちろん、新入生が入ってくる前から、履修が増えるだろうなぁと予想して準備していたのですが、さすがに完全に逆転するとは思っておらず、ちょっとびっくりしました。
また、今年は今の段階から年度末のアニメジャパン出展を目指したいと言っている学生がいたのも、例年と少し違うところですね。
もともと私のプロジェクト演習は半年ごとに受講生が入れ替わることと、どちらのプロジェクト演習も文字情報を主体的に取り扱うことから、なかなかこう言ったイベント出展に落とし込むのが難しい面があります。ですが、せっかくですので良い形で出展できるように、これから学生と一緒に計画していきたいと思っています。
私のプロジェクト演習では、特に継続して受講している学生(半年だけでなく、何度も参加している学生)については、各期の最初に「今期はどういうチャレンジをしたいか」ということを相談しています。プロジェクト演習では、通常の授業と違って、こういった個別指導に近いようなカスタマイズも臨機応変にやりやすいのも魅力だと思っています。
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