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声の方向を聞き分けて文字化するアプリ「VUEVO」導入

2024年7月15日 (月) 投稿者: メディア社会コース

聴覚障害があり、補聴器や人工内耳を装用している人は、会社の会議など複数の人が話す場面が苦手だと言われています。また、音が聞こえないろう者の方も、これまでの文字起こしアプリだと、誰がどの発言をしたかが分かりにくい事が課題でした。

私の研究室にも聞こえない方、聞こえにくい方がいらっしゃいますので、今回「VUEVO(ビューボ)」を導入することにしました。

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図:「VUEVO」の利用イメージ
出展:「VUEVO」ホームページ
https://vuevo.net/

この文字起こしサービスはスピーカに特徴があります。中央の丸いスピーカが、360度の声を認識し、どこから何を発言しているのかを分析しています。どこに、誰が座っているかを登録すれば、名前を表示することも可能です。

多言語にも対応していますので、大学であれば留学生が母国語で話しても、すぐに日本語に翻訳してくれます。自分のパソコンやスマートフォンで表示すれば、自分の言語で表示することができます。

また、障害がなくても、とても便利な昨日が揃っていることも分かってきました。例えば、複数人でディスカッションをしている中央に置いておけば、自動的に議事録をとってくれるだけでなく、5分おきにChatGPTが要約してくれます。後で見返せば、自分たちがどのような議論をしていたか、要約で振り返ることができるのです。途中で雑談をしていれば、それもバレてしまいますね。

多くの企業や官庁などでも使われているだけあり、セキュリティもしっかりしています。VUEVOを使った会議に参加している人は招待制なので、自分が参加した会議の議事録しか見ることができません。機密情報を扱う会議での利用も安心です。

障害者の支援として使われているものが、実は多くの人が便利に使えるということはよくあります。車椅子の方が必要としているスロープも、ベビーカーを押している人、スーツケースを転がしている人、台車で荷物を運んでいる人にとって便利なのも同じです。

実は、「VUEVO」に出会ったのは、とあるトークショーに登壇したことがキッカケでした。

続きは、次回のブログで。

 


メディア学部 吉岡 英樹

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略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。


 

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