卒業研究発表会 2024年度
2025年2月 3日 (月) 投稿者: メディア技術コース
1月27日(土)、今年度の太田·加藤研究室の卒業研究発表会を実施いたしました。今回の発表会は、羽田研究室との合同開催という形で行われ、ポスター発表という形式で進められました。当日は研究室に配属された3年生や、まだ配属前の2年生も参加し、大変賑わった場となりました。
会場の賑わい
今回の発表会には、指導教員である私を含む3名と、レビュアーとして参加した2名の教員が出席。また、学生たちの研究成果を評価するだけでなく、下級生にとっても非常に有意義な機会となったようです。特に、まだ研究室配属前の2年生にとっては、「来年は我が身」という意識からか、質問がとても活発でした。彼らは将来の研究室選抜に向けて、各テーマや研究内容をしっかりとチェックしていた様子で、熱心さが伝わってきました。
発表を行った学生たちは、ただポスターを掲示するだけでなく、実際に自分が開発したシステムやコンテンツをその場でデモしながら説明していました。特に印象的だったのは、センサー技術を活用したさまざまなインタラクティブな作品です。視覚的にも体験的にも楽しめる工夫が凝らされており、観覧者も興味津々といった様子でした。
例えば当研究室からは「席に座るとテーブル上で大きな花の模型が開く」というシステムを展示していました。これは、センサーで座席の占有状況を検知し、その情報を可視化するためのもので、視認性とデザイン性を兼ね備えたユニークなアイデアです。「席が埋まっているかどうか一目でわかる」というシンプルな目的ながら、花が開くという演出が場を華やかにし、多くの観覧者が感心していました。
デモの展示・体験
もう一つの注目作は、ルービックキューブ型のキーボードです。この作品は、フリック入力を模した操作感を再現したもので、指先でのスワイプ動作をセンサーが検知し、画面上に文字を表示します。従来の平面的なキーボードとは異なる立体的なインターフェースが斬新で、実際に触って試す観覧者からは「面白い!」という声が聞こえてきました。これにより、新しい入力デバイスの可能性を感じさせてくれる作品でした。
結果として、発表を行った全員が無事合格となりました。それぞれの学生が努力の結晶を発揮し、自信を持って発表できたことは、教員として非常に嬉しく思います。もちろん、ここでのフィードバックを糧にさらなる成長を目指してほしいところです。
また、今回の発表会を通じて、下級生たちにとっても良い刺激になったのではないかと思います。「自分たちが来年、この場に立つんだ」という意識が芽生えたり、どの研究室を選ぶべきかを考えるきっかけになったりしたはずです。特に、3年生にとっては「もうすぐ自分の番だ」という緊張感を感じつつ、先輩たちの姿を見て学ぶことができたのではないでしょうか。
さて、次は修士課程の最終発表会ですね。こちらはさらに緊張感が増すでしょうが、学生たちの成長を楽しみに待ちたいと思います。
太田
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