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メディアエルゴノミクス研究室 2024年度卒業研究発表会

2025年2月 7日 (金) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の盛川です。

「メディアエルゴノミクス研究室」として、我々の研究室の卒業研究発表会を行いました。
人間工学を主のテーマとしている研究室のため、人を対象にした評価を中心とする研究を行ってきました。全部で9件の研究となりましたが、どれも興味深い結果を残せたと思います。卒研生はお疲れさまでした。

演題は以下の通りです。

  • MR環境における身体との比較を用いた物体の大きさ知覚の研究
  • VRを用いた遠隔講義の没入感向上に対する検討
  • デッサントレーニングにおけるMR映像呈示の影響に関する検討
  • VR環境でのFPSゲームを対象としたポインティング動作の反応速度の特性調査
  • VR空間における視線計測を用いた広告評価方法の検討
  • VRを用いた経路確認行動の分析
  • 歩行中のヘッドマウントディスプレイの使用が安全性に与える影響の評価
  • 視覚誘導性自己運動感覚と実空間での移動速度の感覚不一致によるVR酔いへの影響の検討
  • MRを使用した避難訓練コンテンツの検討

本年度は、MR空間での人の認知特性や、MRを使った学習、VRを使った行動の観察とそれによるコンテンツ評価、VRやMRを歩きながら使う時の影響や特性を調べるといったテーマの研究となりました。いずれも、これから新しいメディアとして、VRやMRが普及することを意識して、社会に役立つ知見を提供する研究になったと思います。

口頭発表では、全員そつなく発表できたと思います。ただ、もっと準備に時間をかければよかった、もう少しわかりやすく説明できたはず、といった反省はやはり感じられました。こうした反省は毎年あるものですが、発表した人にとっても、これから卒研に取り掛かる人にも、これが良い経験となって今後に活かしていけるとよいでしょう。

これから卒業研究のテーマを考える、研究室を選ぶという学生さんも、今後どのようなメディアが登場するか、普及するかということに興味を持って、普段からニュースなどで情報を集めるよう、興味のアンテナを広く張っておくことを是非お勧めします。

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