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学生の学会発表

2025年4月11日 (金) 投稿者: メディア技術コース

みなさん、こんにちは。メディア学部の寺澤です。

3月は学会シーズンで「大会」と呼ばれる大規模なものも開かれます。私の研究室からは3月(先月)に2つの学会で大学院生を含め7名が発表しました。簡単に紹介したいと思います。

情報処理学会第87回全国大会は3月13日~15日の会期で立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催されました。こちらには卒業研究の内容をまとめた3名が現地で口頭発表を行いました。齋藤さんは機械学習や深層学習の手法を用いると足音で個人を識別できるのではないかと考え、そのためには靴の種類や床、地面の素材などがどう影響するのかを調べました。葛西さんは眼の病気の一つである視野狭窄の人が街中で移動する際、見えていない部分があることによって生じがちな他の人との衝突を避ける仕組みを画像認識とLiDARによる距離計測の組合せで構築しました。佐久間さんは私たちの社会生活のインフラの一つである電力制御のネットワークにおいて、どんどん高度化する外部からの侵入や攻撃の手法に対抗する機械学習ベースの手法を提案し、そのためのデータセット構築について研究しました。

電子情報通信学会総合大会は3月24日~28日に東京都市大学世田谷キャンパスで開催されました。こちらには卒研の1名と修士課程1年の学生3名のポスター発表がありました。河合さんは大規模地震などの際に被災地ではインターネットが遮断されてしまうことに注目し、緊急地震速報の段階で近くの避難場所情報を地図付きで提供し、一度受信してしまえばオフラインで地図を見て避難できる仕組みを考案しました。修士課程の3名の研究はいずれもまだ途中段階のものですが、櫛田さんは生成AIの小学生向けの学習利用に関する研究、原田さんはVR空間と現実空間の対応付けに関する研究、張さんはインターネットのショッピングサイト等のレビューに含まれる「サクラ評価」に関する研究を進めており、現状を発表し、来場者の方と盛んにディスカッションを行っていました。今後の研究へのヒントが得られたと思います。

7名のうち4名はこの春卒業しましたが、入れ替わりに研究室には新たなメンバーがやってきました。彼らの中からもたくさんの学生が学会発表できるように研究室全体で頑張っていきたいと思います。

(メディア学部 寺澤卓也)

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