英London Southbank Universityとの共同プロジェクト "The Healing Journey" ②
2025年6月18日 (水) 投稿者: メディア社会コース
皆さんこんにちは、メディア学部社会コースの森川です。
今週のブログでは、私と飯沼准教授が一昨年から取り組んでいる、イギリスのロンドンサウスバンク大学(LSBU)との共同プロジェクトについて紹介しています。
前回のブログも併せてご覧ください。
今回は第2弾の調査となった、2024年11月にLSBUにて行われたポップアップ・エキシビジョン“The Healing Journey”に関するお話です。
ロンドンに本部事務所を構えるグレイトブリテン・ササカワ財団の助成により、私と飯沼先生はロンドンに渡航しました。
エキシビジョンの開催に先駆け、LSBUの学生を集めて、ホール教室で「日本の文化とサステナビリティのためのウェルビーイング」に関する講演を行いました。
日本の「もったいない」や「生きがい」、「こだわり」、「わび・さび」、「断捨離」といった日本の伝統的な文化や概念について説明し、さらにその根本にある仏教の教えについても言及しました。
こういった伝統的な考え方は日本人に自然に身に付いており、特別なことだと全く思えないですよね。でも少し考えると、「もったいない」は「持続可能な社会」にダイレクトに繋がっていることがわかるでしょう。さらに、「生きがい」や「こだわり」といった概念は、「ウェルビーイング」に繋がるものです。
足るを知るは、これ最上の富
足るをしらぬ者は、富めど貧しい
という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
これらも仏教を源にした日本古来からの教えで、「欲を捨てて現状に満足できる者は、貧しくとも心は豊かで幸福だが、欲望にまみれ現状に満足できない者は、どんなに富を持っていてもなお不満であるから貧人と変わらない」という意味です。
欲望にまみれると、心が囚われてリラックスすることができなくなりますよね。
それでは「ウェルビーイング(善い状態)」とはとても言えません。
欲を持たず、今の自分や環境に満足し、持っている物を大切する。そしてその中に人生の価値や喜びを見出す。そこに「ウェルビーイング」はあるのです。
こういった日本固有の文化は、今世界的に注目されています。
イギリスの学生たちにも、私たちの文化の話はとても新鮮に響いたようでした。
そして講演の後、いよいよポップアップ・エキシビジョンが始まりました。
そのお話は次回!
(メディア学部 森川 美幸)
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