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英London Southbank Universityとの共同プロジェクト "The Healing Journey" ③

2025年6月20日 (金) 投稿者: メディア社会コース

皆さんこんにちは、メディア学部社会コースの森川です。
今週のブログでは、私と飯沼准教授が一昨年から取り組んでいる、イギリスのロンドンサウスバンク大学(LSBU)との共同プロジェクトについて紹介しています。
前々回前回のブログも併せてご覧ください。

今回はポップアップ・エキシビジョン“The Healing Journey”のお話です。
このエキシビジョンは、工科大とLSBUの共同研究の調査第2弾として、2024年11月にLSBUのキャンパス内で行われました。
主な目的は、イギリスの若者たちにウェルビーイングやサステナビリティに繋がる日本の文化を体験してもらい、彼らがどう感じるかを明らかにすることです。
会場は日本の着物や浴衣、手ぬぐい、暖簾などがディスプレイされ、さらに2023年11月に工科大のワークショップで学生たちが作ったコラージュ作品も掲示されました。

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そして、私と飯沼先生が主導し、以下の3つの体験コーナーを設置しました。

・写仏
・端切れ手芸
・レイキ

写仏とは、仏様の絵の上に薄紙を敷き、筆でその輪郭線を写し描く、仏教の修行の一つです。
集中してゆっくり描き進めることで、煩悩や執着から解放され、心の平安を取り戻すことができます。
日本人にとっては写仏よりも写経の方が馴染みがあると思いますが、漢字がわからないイギリスの人たちに写経は難しいと考え、このイベントでは写仏を採用しました。
イギリスの人たちは仏様の画像も見慣れないと思いますが、多くの来場者が一心不乱に、使い慣れない筆ペンを動かし、写仏を体験してくれました。中には長時間滞在し、とても細かく模写して、見事な作品を完成させてくれた人もいました。

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端切れ手芸では、着物の端切れを使って、小さな巾着を作ってもらいました。
驚いたことにイギリスの学校では日本の家庭科に当たる授業がないらしく、針と糸を使ったことがないという人がとても多かったのです。
でも、初めてのことでも挑戦してみたいという若者が非常に多く、人気のコーナーになりました。用意して来た端切れが足りなくなるほど!
この体験は、日本の「もったいない」文化を知ることに役立ったと思います。

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レイキは日本発祥の民間療法で、深いリラクゼーションを促し、ストレスを軽減する効果があると言われています。参加者にはその概念について説明し、簡易的な施術を体験してもらいました。

エキシビジョンは非常に盛況で、体験コーナーも好評でした。
ここで集めた参加者へのアンケートは、我々の共同研究のデータとして活用されることになります。

まだまだLSBUとのコラボレーションは継続していく予定です。
"The Healing Journey" の今後に是非ご注目ください!!

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(メディア学部 森川 美幸)

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