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ダメなグラフの話

2025年6月 2日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

こんにちは。メディア学部の竹島です。

複雑なデータを分析したり、比較したりするときに、グラフがよく利用されます。
教科書のような勉強の場だけでなく、新聞やテレビ番組などでもデータの情報を伝えるためにグラフが用いられています。
しかし、時々、「???」というグラフもあります。今日は、そんなダメなグラフを紹介します。

このグラフは、東京都福祉局が出した福祉業界の有給休暇平均取得率を示したものです(注:現在は修正されています)。
「有給休暇めちゃめちゃ取得できるようになっててるじゃん!」と思った方、キケンです。
Image_20250603171201

よーくグラフを見てみてください。
縦軸が53からスタートしていますね?
さらに、縦軸の目盛りが、53, 55, 57, 58, 60と不思議な間隔になっています。

棒グラフは大きさを棒の長さで比較するためのものなので、必ず0からスタートするように書く必要があります。
この例のように、途中から書き出すと小さな差も誇張して表示されてしまうため、誤解を招く可能性があります。
また、目盛りが等間隔になっていないというのも、混乱を招きます。

この問題のグラフは、さまざまな人に指摘され、すぐに修正されました。
どのように修正されたか気になる人は、https://www.fukushijinzai.metro.tokyo.lg.jp/fukushiwork-tokyo/をご覧ください。
(表記としては間違っていませんが、差は誇張されたままですね)

(文責:竹島)

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