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グローバルメディア論 メディア コントロールについて ③

2025年10月24日 (金) 投稿者: メディア社会コース

米国のNGO団体Fairness & Accuracy in Reporting FAIRメディア監視団体が、まとめているメディアコントロールの実態について、このブログで紹介をしてきました。前回に紹介した項目以外にも、メディアコントロールの方法は存在しています。その一つに、センセーショナリズムの多用が上げられます。メディアは、人々が驚くような内容、しかし人々の生活とはかけ離れた内容をセンセーショナルに描くことにより視聴率をあげようとする傾向にあります。例えば、リアリティを増長させる技法として、防犯カメラがとらえた、衝撃的な瞬間のループ映像を多用したり、事件現場の臨場感を演出するためにあえて手振れのショットを使うなどがあげられます。市民は、情報の受け手として受動的に振る舞う傾向があるため、これらの技法は人工的に国民の「合意」を形成するため活用されてきました。エドワード・S・ハーマンの共著『マニュファクチャリング・コンセント』(1988年)において、「合意の製造」(Manufacturing Consent)が概念的に紹介されており、メディアは支配層の利益に沿って情報を選別・加工し、国民の「合意」を人工的に形成するという理論が体系化されています。皆さんは、是非、少し難しい理論的な内容ですが、このような概念を知ることにより、客観的にメディアに向き合う姿勢を是非、身に着けてみてください。民主主義国家に生きる我々の未来は市民、一人一人が、正確な情報を精査し分析する能力にかかっているのです。

文責 飯沼瑞穂




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