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熊本県の吉原岩戸神楽

2025年10月17日 (金) 投稿者: メディア技術コース

榎本です。

夏休みの間に行ってきた熊本県の吉原岩戸神楽について紹介したいと思います。

私が行なっている研究「祭りの準備作業を通じて伝承される共同体精神とその変遷の分析」(科研費 基盤研究(B))の一環として3年前から神楽の練習風景とお祭り本番を撮影させていただいています。

この神楽は、毎年九月二十日の吉原大神宮の祭礼で奉納される神楽です。大太鼓、小太鼓、伏鉦、笛の囃子と三十三種の座があるそうです。そのうち、毎年十種程度が選ばれ、奉納されています。江戸時代後期に豊後地方から伝わり、いったん途絶え、明治27年に、地区の古老たちによって復活され、優れた古典の郷土芸能として100年以上にわたって引き継がれています。昭和51年に、国の無形民俗文化財として指定されています。

私がこの神楽を知ったのは、3年前の夏に函館で行われた認知科学会に参加した時です。その時、たまたま地元の酒屋さんの角打ちで飲んでいたら、隣に居た人が、この神楽に携わっている方でした。野沢の道祖神祭りをもう10年くらい研究しているという話をしたところ、うちにも無形文化財としての神楽がありますよということでした。それは、是非見に行きたいです!ということで熊本行きが決定しました。

実際に行って、練習風景から拝見させていただいて、その勇壮さや荘厳さに圧倒されてから、毎年、撮影に行かせてもらっています。

今年は、五方礼始(小6)、五方礼始、平國、芝入(小1,2)、柴曳、五穀舞、綱の母、武者、八雲払の9座でした。最近は、小学生も学校で練習したりして祭りに参加しています。


平國:大巳貴命(おおなむちのみこと、後の大国主命)が他の神々と共に武御雷の神(たけみかづちのかみ)より授けられた広鉾を持って国を平らげるお神楽です。

 

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綱の母:天照大神の神楽です。男性が待っているのですが、頭の傾げ方や腰の反り方などで如何に女性らしさを表現するかが技の見せ所です。

 

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八雲払:高天原を追われた素戔嗚命(すさのおのみこと)が出雲簸の川上にて八岐大蛇(やまたのおろち)を退治されるお神楽です。 吉原岩戸神楽では藁でできた大蛇を八岐大蛇に見立て、真剣で突き刺してバラバラにする、という演出です。こちらが今年の締めでした。

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