グローバルメディア論:メディア コントロールとは何か ①
2025年10月20日 (月) 投稿者: メディア社会コース
メディア コントロールという言葉を皆さん聞いたことがあるでしょうか? 昨今の日本のマスメディアの報道姿勢を見ていると、様々な形で印象操作が行われていることが分かります。今週、グローバルメディア論の講義で取り上げている、メディアコントロールという言葉について、少しお話をしたいと思います。メディア コントロールとは、アメリカの言語学者、で政治学者でもあるノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)が『メディア・コントロール ―正義なき民主主義と国際社会』(集英社新書、2003年)を中心に、特に2001年の米国同時多発テロ(9.11)以後に展開されたメディア批判によって、定着した考え方です。
チョムスキーは、メディア・リテラシーと批判的思考が欠如すれば、民主主義社会は容易に誤情報に支配されると警告しています。独立したジャーナリズムと市民の主体的な情報分析能力は民主主義国国家において、非常に重要です。特に民主主義国家においては暴力ではなく、情報操作が支配の手段となるからだとチョムスキーは主張しています。しかし、皮肉なことに今日のグローバルマスメディアは、あらゆる面でコントロールされています。例えば、メディアの監視団体であるFairness & Accuracy in ReportingFAIRメディア監視団体は、マスメディアは以下の側面において、コントロール化にあると主張しています。
1.Cooperate Ownership 企業の所有権
2.Adviser Influence 広告主の影響
3.Official Agenda 政府の政策
4.The PR Industry 広報業界
5.Pressure Group 圧力団体
6.Narrow Range of Debate 限られた議論
7.Censorship 検閲
8.Sensationalism 扇情主義
Fairness & Accuracy in Reporting FAIRメディア監視団体「報道の公正さ及び正確さ」
ここで言う、マスメディアとはマスコミュニケーションの媒体となるもの、新聞、ラジオ、テレビ、映画を指します。このように、実は我々が日々目にするニュースは、様々な形で統制されているのです。この事実を知らないと、メディアを批判的な視点で見る目を養うことは不可能です。
つづく 文責 飯沼瑞穂
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