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家庭用ゲーム機の保存について

2025年12月17日 (水) 投稿者: メディア技術コース

家庭用ゲーム機は、任天堂の「ファミリーコンピュータ」の登場によって本格的に普及したと言われています。それ以前にも、日米欧のメーカーからテレビに接続して遊ぶゲーム機はいくつか発売されていましたが、ゲームの種類が限られていたことや価格、操作性の問題から、大きく広まることはありませんでした。当時はコンピュータゲームといえばパーソナルコンピュータでやるものでした。

一方、ファミリーコンピュータは家庭用ゲーム機の先駆けとして大ヒットし、日本で1900万台以上、世界では6000万台以上が販売されました。現在の高校生のみなさんの家庭にはもう残っていないかもしれませんが、保護者の方の中には遊んだ経験を持つ方も多いでしょう。続いて、約10年後に発売されたソニーの「プレイステーション」も世界で1億台を超える販売台数を記録し、家庭用ゲーム文化を大きく押し広げました。

しかしながら、こうした家庭用ゲーム機の多くは、現在ではすでに失われつつあります。かつて多くの家庭にあったはずのゲーム機も、引っ越しや大掃除の際に処分されたり、中古店に売却されたりするうちに数が減っていきました。ゲーム機は“遊びの道具”として使われることが多く、長期的な保存を前提としていないため、消耗品的な側面を持っています。

中古ゲームを扱う店舗に行けば、状態の良い古いゲーム機が見つかることもあります。しかし、保存状態の良い機体は年々減少しており、収集家が買い求めることで一般には入手しにくくなっているのが現状です。図書館や博物館などで後世に向けて家庭用ゲーム機を保存していくことを考えると、まとまった数の機器を確保し、適切な保管を行うことが急務だと考えられます。

さらに、こうしたゲーム機は自然に増えることはなく、時間とともに故障や劣化によって数を減らしていきます。もしかすると、皆さんの家の押し入れの奥にしまい込まれている一台が、将来的には貴重な文化財として価値を持つかもしれません。家庭用ゲーム機は、単なる娯楽を超えて、時代の文化や技術を伝える大切な資料となり得るのです。

(羽田久一)

 

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